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マイナーバージョンアップながら使い勝手が向上

AFスピードが小気味よい「FinePix Z800EXR」

2010年08月17日 12時00分更新

文● 小林 伸

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操作性では少し気になる部分も

撮影モードの選択画面。「EXR AUTO」のさらに下層にEXRモードを選択するためのメニュー画面がある。選択した後、右下の「OK」を押さないとモードは変更されない

シーンポジションの下層にも複数のシーンモードのアイコンが表れるが、こちらは選択するだけでモードは切り替わる

 自動的にカメラが選択するEXR AUTO以外を自分で選択する場合には、選択したいモードのアイコンをタッチした上で、右下隅の「OK」アイコンをタッチしないとモードは切り替わらない。

 タッチしてアイコン選択状態を表すように色が変わっていても、そのまま「BACK」で戻ってしまうと変更されないので気をつけなければならない。これは、セットアップ画面での「パフォーマンス」の設定などでも同じである。設定によっては選択すればいいだけのものもあり、このあたりの操作方法は混在している。もう少し改良の余地があると感じた。

 もう1点、露出補正くらいはタッチ画面上に用意しておいてもよいのではないだろうか。メニュー画面からではいささかわずらわしく感じる。

 細かいところで気になったのは、再生時から撮影状態に戻すためにシャッターボタンを半押ししたが、撮影状態には戻らず、さらに押し込んで本シャッターを押した状態でやっと撮影スタンバイになったところ。初心者が再生中に間違ってシャッターを軽く押しただけで再生が中断されないようにする心遣いかもしれないが、どちらかというと半押ししたらスタンバイ状態になる方がスマートではないかと思う。

EXR AUTOで撮影。(高解像度優先)でDレンジ100% 風景モードをカメラが選択した状態。空の青さと下草の緑色が富士フイルムの製品らしくキレイにでている

EXR AUTOで撮影。(高解像度優先)でDレンジ100% 風景モードをカメラが選択した状態。空の青さと下草の緑色が富士フイルムの製品らしくキレイにでている

 Z800のようなコンパクトデジタルカメラは、どれだけユーザーにカメラの設定をさせず、手間なくキレイに写真を撮らせることができるか、というのが開発の主眼だろう。撮影メニューの階層が1つくらい深くても、それを切り替えさせるような不満を感じさせなければいいだけのことかもしれない。

 同じスーパーCCDハニカムEXRを搭載したF300EXRはカメラを操作したい人向け、Z800はただ気軽に写真を撮りたい人向けとうまく製品の造り分けはできていると感じた。


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