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マイナーバージョンアップながら使い勝手が向上

AFスピードが小気味よい「FinePix Z800EXR」

2010年08月17日 12時00分更新

文● 小林 伸

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 富士フイルム「FinePix Z800EXR」(以下Z800、実売3万3000円前後)は、従来の「FinePix Z700EXR」(以下Z700)のマイナーチェンジモデルで、「スーパーCCDハニカムEXR」を搭載した機種の中でも薄型ボディのスタイリッシュモデルである。

 本体サイズは幅98.1×奥行き20.3×高さ59mm、重量は約158g(付属バッテリー、メモリーカード含む)で、ボディ外観は電源のON/OFFスイッチをかねたレンズカバーを前面に配しているのが特徴。

「FinePix Z800EXR」

「FinePix Z800EXR」

本体上部。中央下方にあるのは赤外線通信ポートで、IrSimple/IrSSに対応する

本体上部。中央下方にあるのは赤外線通信ポートで、IrSimple/IrSSに対応する

 撮像素子とレンズは、従来機種のZ700と同様の1/2型 1200万画素 スーパーCCDハニカムEXRと約35~175mm相当(35mmフィルム換算)の光学5倍ズームレンズとなっている。他社も含めて最近のコンパクトデジタルカメラは広角28mm相当が多くなってきている中で、Z800の35mm相当と言うのは少し見劣りするかもしれない。

 手ブレ補正機能はCCDシフト方式を採用。従来の小刻みな手ブレのほか、いままで補正し切れなかったゆっくりとした手ブレにも対応できるようになっている。この機能向上は暗い室内などでの遅いシャッタースピードでの撮影時や動画撮影時などに効いてくる。

 オートフォーカスはZ700で搭載されていたコントラストAFに加え、新たに位相差AFを搭載している。コントラストAFと位相差AFを搭載しているのは、原稿執筆時点では富士フイルム製コンパクトデジタルカメラでもこのZ800と同じく新機種の「FinePix F300EXR」だけである。

 画像のコントラストを検知してピントを合わせるよりも、ズレを検出する位相差AFのほうがピントを合わせるスピードは断然上。実際使用していてもシャッターを半押ししてからピントの合うまでの時間の短さには小気味よさを感じた。

 メニューのセットアップから「パフォーマンス」設定で「AFスピードアップ」を選択してAFのスピードをさらに速くすることもできるが、何倍も速くなるわけでもないので「節電」の設定にしておいても十分に位相差AFの速さは実感できるはずだ。

電池室

本体底面の電池室。SDメモリーカードスロットもここにある(SDHC対応)

 電源はリチウムイオン充電地(NP45A)。720mAhの薄く小型のものを使用している。カタログスペックで約170枚の撮影が可能となっている。初期設定時点で「パフォーマンス」設定を「節電」にしておけば、カタログの数字以上に撮影が可能である。

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