富士フイルムの「FinePix S2800HD」(以下S2800)は、今年2月に発売された「FinePix S2500HD」(以下S2500)の後継機にあたる。さらにさかのぼって「FinePix S1500」(以下S1500)が昨年の8月発売だったので、このシリーズはちょうど半年ずつのタイミングでモデルチェンジを繰り返してきている。
同シリーズの特徴でもある光学高倍率ズームレンズは28-504mm(35mmフィルム換算)の光学18倍ズームが可能。デジタルズームは最大で約6.7倍となっているので光学ズームとあわせて最大で約120.6倍まで画像を大きく写すことができる。
手ブレ補正機能はCCDシフト方式を採用。しかし光学ズームを望遠端にしたときの504mm相当時では補正機能があったとしてもシャッタースピードは速めになるように気をつけないと手ブレの危険性はあるだろう。
最短撮影距離は標準では広角側約40cm、望遠側約2.5mとなっており、マクロ撮影時の最短撮影距離は広角側約5cm、望遠側1.8mでそれぞれレンズ先端からの距離となっている。さらにスーパーマクロ設定時には広角端でのみ可能で約2cmまでの接写が可能である。
ボディは形状的に目立った変更はされていない。本体サイズは幅110.2×奥行き81.4×高さ73.4mmで、同社によると光学18倍ズーム搭載のデジカメでは世界最小だという。