2010年ドコモ夏モデル20機種の中でASCII.jpが特に注目したのは、やはりスマートフォン3機種とPROシリーズ1機種。
「ドコモスマートフォン」に属する「LYNX SH-10B」「dynapocket T-01B」「BlackBerry Bold 9700」はいずれもQWERTYキーボードを搭載するという共通点があるが、それぞれOSがAndroid、Windows Mobile、BlackBerryと多岐に渡っている。まるで「iPhone以外はすべてうちから出す!」とでも言っているかのような、ドコモの意気込みが伝わる充実のラインアップとなっている。
さらに夏モデル唯一のPROシリーズである「N-08B」は、NEC製で往年の名機「モバイルギア」風の外観を持つ。テキスト入力マシンとしてどうか、期待が高まっている人も多いだろう。今回も発表会後の展示エリアでこってり触ってきたので、まずはこのN-08Bから詳しく見ていこう。
モバイルギアみたいだけどiモードケータイ
「N-08B」
手の小さな筆者でも片手でラクラク握れるほどスリム。説明員によると、PSPなどの携帯ゲーム機が片手でつかみやすい形状をしていることから、デザインに際しては、片手でつかみやすいこのサイズ感にこだわったという。
見た目はスマートフォンぽいが、中身は普通のiモード端末そのままだと考えていい。ワンセグのほか、無線LANやBluetoothに対応するが、おサイフケータイやGPSには非対応である。
キーボードはノートPCと同じパンタグラフ式。キーピッチは左右12.7mmで、慣れればどうにかタッチタイプ可能な印象。コピー、カット、全選択、貼り付けといったPC同様の基本的ショートカットキーはひととおり使えた。
ただし基本的なキー操作はPCと同じ感覚だと若干迷う。メインメニューを出すのは「MENU」ボタンだし、メニューを1つ戻るのは「CLR」ボタン、作業を止めて待受画面に戻るには「終話」ボタンを2度押す。
iモード端末とはいえ、フルキーボードを活かすために、標準でテキストエディタ機能が用意されている。最大全角5000文字、同半角1万文字まで入力可能。日本語入力は、ケータイで一般的な「iWnn」を採用している。
もちろん一般的な「.txt」形式のテキストファイルを作成したり、編集できる。ファイルの保存先は本体のほか、メモリーカードも指定可能で、PCとのテキストファイルの受け渡しも簡単だ。
N-08Bのレビューは次ページでもまだまだ続きます。
