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こだわり機器を聞く、最上の試聴室めぐり 第1回

伝統のJBLを、総額ウン千万円のシステムで聴く (1/2)

2010年07月26日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集

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PCとオーディオの関係性をそして、現代最高の音を聴きにいく連載

 ここ1~2年で急速に盛り上がっている分野に「PCオーディオ」というものがある。かんたんに言うと、パソコンで音楽を聴くということだが、高音質なヘッドホンをつなぐ、接続するスピーカーを若干よいものにして、音をよくするという比較的手軽なレベルから、数十万円、場合によっては数百万円というシステムの入り口に、パソコンに保存された音源を使うというものまで非常に幅広い使われ方をする。

ラッパのマークのJBLロゴ

 音楽を聴くためのソースといえば、かつてはレコードやテープ、CDなどパッケージメディアが主流だったが、最近ではリッピングや音楽配信といったデータそのものを扱うケースが増えている。手軽さだけでなく、音質の高さも注目されており、USBやネットワーク経由で高級コンポにつなぎ、よりピュアな状態で聞く機器の特集がオーディオ雑誌などで頻繁に組まれたりもしているのだ。

 本連載は、国内外の有名ブランドの試聴室を訪問し、オーディオの現在を再確認してみようという企画だ。PCとの連携やネットワーク機能を持つ製品にフォーカスを入れていくのはもちろんだが、普段なじみのないハイエンドの世界がどんなものか、好奇心を持っている読者も楽しめるものにしていきたい。


悩んだ末、現代ハイエンドの頂点から1台

 第1回は、JBLブランドなどを扱う、ハーマンインターナショナルを訪問した。試聴場所は秋葉原から少し歩いた場所にある、ハーマンインターナショナルの試聴室。

第1回は、現代最高峰のスピーカーとして必ず名前が挙がるのではないかと思うJBLのフラッグシップ機「EVEREST」(エヴェレスト)を聴く

 連載を開始するに当たって、どうしようか少し悩んだのだが、やはり今までのASCII.jpとは異なる切り口を入れてみたいということで、現在市場に出回っているスピーカーの中でも最高級の製品を何とか入れてみたいと考えた。オーディオ製品は個人の趣向がものすごく影響するものなので、客観的に見て何が一番かを判断するのはきわめて難しい(正直無理)。

 そんな中、やっぱり外せないなと思ったのがJBLの最高級システムである。JBLは創始者ジェームス・バロー・ランシングの頭文字をとったもの。同氏は1927年に米国でLansing Manufacturingを設立。時代は映画がトーキーへと移り変わる時期で、劇場用のスピーカーシステムの開発などで活躍した。1941年には、業務用音響機器のAltec Service社がこれを買収。社名をAltec Lansingと改めるとともに、ランシング氏を技術担当副社長に迎え入れた。独創的なスピーカーユニット開発に携わる。

 その後、1946年にランシングは「もっと美しい家庭用スピーカーが作りたい」という理由でAltecを離れ、JBLを設立したと言われている。

 JBLと言えば映画音響、スタジオモニター、プロ用機器、そしてホームオーディオと幅広い分野を手がけ、長い歴史を持つブランド。映画産業を技術面から支えた功績から、複数回のアカデミー賞受賞暦もある。現在でもシネコンなどの音響システム、あるいは音のいいライブハウスなどでスピーカーに目を向けてみると、かなりの高確率でJBLという文字を見つけられるはずだ。

 JBLを扱うハーマンインターナショナルは、JBL以外にも、harman/kardon、Mark Levinson、AKGといったブランドも扱っている。今回はペア約600万円というド級スピーカー「JBL Project EVEREST DD66000」(294万円~)に、「Mark Levinson Reference Preamplifier No32L」(336万円)、「同 Monaural Power Amplifier with Interleaved Power Technology No53」(378万円)×2台、「同 CD/SACD Player No512」(220万5000円)というゴージャスな組み合わせを聴いてみた。

EVERESTをドライブするパワーアンプ。今回はタワー型のNo53を使った

SACDプレーヤーのNo512とプリアンプのNo32L。こちらも自動車が買えちゃうお値段

で、これがリモコン。これだけでもかなりの重量

 ちょっと金額を合計するのがいやになるシステムだ。

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