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ニーズのあるところ、カスタマイズの種あり

サポート・ソリューションのBTO化に取り組むデル

2010年07月20日 09時00分更新

文● 小林 久/TECH.ASCII.jp編集部

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製品の継続性は大量導入にとってきわめて重要

── 先ほど、東大阪市の話が出ましたが、この事例に関してより詳しくお話しいただけますか?

垂見 教育分野で東大阪市のとても大きな事例がありました。昨年発売したLatitude 2100を1200台弱納入する、という内容ですが、今年度さらに増設を、というお話もいただいています。

 今後はLatitude 2110で出していきますが、従来のLatitude 2100から切り替わっても運用管理面のインパクトがほとんどない点は評価を受けています。CPUが変わった関係で、OSイメージは若干変更となりますが、ユーザビリティーや筺体には継続性があります。実は、教育分野では旧機種と新機種に大きな差があると逆に困惑してしまう面があります。新機種に人気が集中してしまったりしますので……。これも教育市場ならではのニーズだと思いますね。

堀内氏は、大企業のクライアントPC導入の相談に乗る、フィールドマーケティングマネージャーという役職についている

堀内 「継続性は法人向けでももちろん重視されるのですが、いわゆるOA系ビジネスとは別に、工場のラインや医療機器などの装置に組み込んで使うという用途もあります。血液分析とかX線とか、最近は3Dで画像処理されるので相応のスペックが求められるんです。

 こういった制御端末としての用途もかなりのボリュームがあります。当然稼働する期間も長くなり、10年保証をうたっている製品もある。そうなると、イメージの安定性はもちろんのこと、筺体もできるだけ変えてほしくないという要望が出てきます。マシンのサイズはもちろん、前面・背面のレイアウトも同じがいいと。例えば、デルから納品する機器が変わるとカタログからすべて作り直しになり、芋づる式に作業が増えてしまいますから」

垂見 「そういったニーズに対応するため、デルは組織から見直しています。OEMの専門部隊では7年、8年保証のビジネスも提供しています。お客様の要望に合わせて、一部筺体やデザインの変更、簡単なところではBIOS起動画面に自社のロゴを出したいといった要望を承ることもあります。BIOSパスワードの強度を上げたいといった要望もありますね。

 米国ではかなり実績のあるサービスで、大きな事例も出てきています。製品に軸足を置いた合わせ技のビジネスと言えますね」

堀内 「身近な例で言うと、街角のDPEショップに設置してあるプリント用端末。ここで最も多く使われているのがデルです。占有率でいうと7~8割あるのではないでしょうか。SDメモリーカードを差し込むと写真が出てくる端末の裏側にはOptiPlexが隠れています。

 採用の理由としては、無理がない価格で、パフォーマンスに優れること、そしてどの国でも入手できるという点に大きなメリットがあるそうです。米国はもちろん、中国やインドと言ったアジア全域を視野に入れたビジネスになると、日本で買ってそれを輸出するというのでは手間もコストもかかってしまいますから」

垂見 「教育分野の事例という意味では、長崎の大学で、シンクライアントの導入事例ができました。本案件では、私どもの“ハイエンドのPC”を納入しました。通常シンクライアントというと、サーバー側はハイエンドで、クライアントは何でもいいやという話になりがちなので、意外に思われるかもしれませんが、今回はネットブートのシステムなんですね。

 ネットブートのハードウェアの市場は、世界的には現在デルとHPの2社 が二分するイメージになっています。デルは、BIOSをカスタマイズして、ネットブートの立ち上がりを速くしていますが、この点を高く評価していただきました。われわれが提唱する“コネクテッド・クラスルーム”(ネットワークで協調した教育)を実現した大学がココです。

 昔であればLL教室といわれていた、外国語学習の教室で、Skypeを使ったビデオチャットを採用されています。Skypeは無料で導入できるという利点があるのですが、ハードウェアリソースへの要求も高い。動画を扱うので、仮想デスクトップ系のシンクライアントでは厳しいんです。

 実際にフランス語の授業も観てきましたが、これが面白い。僕が分かるのはタイ語と韓国語、あとは英語とサッカーバーで使うドイツ語ぐらいなので、何を言っているかは分からないんですが。これらのシステムはチエルさんのコールシステムを軸に運用されています」

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