Elicpseのエディターの基本的な使い方
Eclipseに触るのは初めてという方もいるかと思いますので、ここでは簡単にエディターの説明をしておきます。ソフトウェア開発ではエディターを使っている時間が一番長くなります。いろいろと便利な機能があるので、それを使うようにしたほうが効率が上がります。また後述するようにコード補完は、Eclipseがある程度理解して補完するため、正しく補完できないときには、それ以前に何か間違いが潜んでいる可能性が小さくありません。
エディターでは、Windowsの他のエディタ同様、普通にソースコードを修正していくことができます。ですがソフトウェア開発に便利な機能が搭載されています。たとえばActivityのクラス定義にある「Activity」という単語の上にカーソルを持っていくとActivityの定義が表示されます(写真#%popup%#)。このポップアップの上にマウスカーソルを動かすと単独のウィンドウとなります。このウィンドウの下にあるアイコンの1番右にあるものをクリックすると、こんどは、ActivityのAPIリファレンスページがウェブブラウザで表示されます(写真#%ref%#)。
このエディターは、Javaのプログラム構造をある程度理解しています。プロジェクト新規作成では、「onCreate」というメソッドが自動的に定義されますが、Activityクラスには、このほかにもいくつかイベントに対応するメソッドがあります。これらのひな形を自動的に挿入させることも可能です。クラス内の適当なところで、右クリックしてメニューから「ソース」を選び、サブメニューで「メソッドのオーバーライド/実装」を選びます。 表示されるダイアログには、Activityが持つメソッドがリストに表示されます。必要なものにチェックを入れて、挿入場所を指定してOKボタンを押します。ここでは、以下のメソッドを選択してみました。
onDestory()
onPause()
onRestart()
onResume()
onStart()
onStop()
合計6つのメソッドが挿入されました。
よく見るとエディタの右側に青い線が、左側にはチェックマークのようなものが付いています。エディタの右側は、エラーや注意すべき点などを表すもので、スクロールバーの位置に対応しています。チェックマークは、ソースコード中の“// TODO”と対応していて、自動で挿入したコードに対して、ユーザーがその中身を記述するを忘れないように「タスク」として記録しているのです。このチェックマークをクリックすると「タスク・タグを除去します」という作業が表示されます。このように左側の小さなアイコンは、エラーやタスクなど、ユーザーが何かの操作を行なうべきことを示しています。
たとえば、onPauseの中にある行の最後のセミコロンを削除してみましょう。するとエラーになります。エラーがあると、赤い線が表示されるので、スクロールバーをこのあたりに動かしてくれば、エラーがわかるようになっています。
今度は、エディターの右側に赤い×印が表示されています。マウスカーソルを合わせるとエラーの内容が表示されます。
この連載の記事
-
第11回
スマホ
アプリケーションをAndroidマーケットに登録する -
第10回
スマホ
ブロードキャストへの応答とタイマ割り込み -
第9回
スマホ
Androidアプリで複数の項目を表示するリストビューを使う -
第8回
スマホ
Androidアプリに必要なダイアログを作る -
第7回
スマホ
Androidアプリの設定画面を作成する -
第6回
スマホ
Androidアプリ内で表示されるメニューを作成する -
第5回
スマホ
インテントによるアプリケーションとアクティビティの呼出し -
第4回
スマホ
Androidアプリを構成する「アクティビティ」を実際に作る -
第3回
スマホ
アプリケーションの基本となる「アクティビティ」 -
第2回
スマホ
開発したアプリをエミュレーターやデバッガ上でテストする - この連載の一覧へ