作成したプロジェクトを開いてみる
OKボタンを押すとダイアログボックスが閉じ、Eclipseのメインウィンドウに戻ります。このとき、ウィンドウ左側の「パッケージエクスプローラー」に作成したプロジェクトの項目ができているはずです。
プロジェクトに関する情報は、原則この中にすべて入っています。まずは、このパッケージエクスプローラーからプロジェクトを選び、右側の三角マークをクリックして中身を展開させてみます。
ここには、以下のようなフォルダーが見えます。
●src
ソースコード
●gen
自動生成されたコード
●Android 1.6
システムライブラリやリソースを参照するためのフォルダ
●assets
ファイルとしてインストールされるリソースファイルを置きます
●res
アイコンやレイアウト、組み込みの画像などの実行コード以外のファイルを置きます
●AndroidManifest.xml
プログラムに関する情報を定義します
●default.properties
ADTなどがプロジェクトをビルドするための設定などを保存します
通常の開発では、src以下にJavaのソースコードがあり、resフォルダ以下のリソースを編集するのが大半です。gen以下のファイルは自動的に生成されるものなのでユーザーが操作する必要はありません。assetsはコードではなくファイルとしてインストールパッケージに組み込まれるリソースを入れておくということですが、特に理由がなければ使う必要はありません。
また2つのファイルがあり、AndroidManifest.xmlは、必要に応じて編集する必要があります。default.propertiesファイルは、プロジェクト自体の設定などを保持するプロパティであり、これを直接編集せず、タスクエクスプローラーでプロジェクトフォルダを右クリックしてプロパティを選択して専用エディターで編集を行ないます。
ではまず、ソースコードを見てみることにしましょう。新規プロジェクトで、メイン画面としてActivity名を指定していれば、その名前のクラスができているはずです。srcフォルダをどんどん開いていくと、「~.java」とJavaのソースコードファイルに対応する項目があり、さらに開くと、クラス定義やメソッドが表示されます。
「~.java」をダブルクリックすれば、Eclipseのウィンドウ中央にエディターが開いて、ソースコードが表示されるはずです。なお、ここから先は、Eclipseの一般的な説明ですので、すでにEclipseに慣れている方は読み飛ばしていただいてもかまいません。

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