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痛車でラリー! メロンブックスインテ奮闘記 第4回

メロンインテが北海道の大地を駆け抜けた!

2010年06月01日 22時43分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、中村信博

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いよいよセレモニアルスタート!
海外の有力チームや俳優チームなど盛りだくさん!

 21日金曜日。18時に予定されたセレモニアルスタートを前に、北愛国サービスパークはものすごい数の観客であふれていた。今回の「ラリー北海道」では、併催のアジアパシフィックラリー選手権に日本初登場となるプロトン(チーム)のサトゥリアネオS2000が出場していたり、俳優の哀川翔氏が自らのチームを率いて参戦したりとトピックが多く、モータースポーツファンをはじめ多くの一般客がつめかけていたようだ。

マレーシアの自動車企業であるプロトン。今回、APRCクラスにサトゥリアネオS2000を2台送り込んできた。スーパー2000とは2リッターNAの4WDマシンで、各部に大幅なチューニングが認められた車両のこと。ちなみにドライバーはあのコリン・マクレーの弟アリスターと、かつてスバルのワークスドライバーであったクリス・アトキンソンだ

インドのタイヤメーカーが率いるMRFチーム。田口勝彦とガウラブ・ギルが駆る2台のランサーエボ10でAPRCに挑戦している。今期、APRCタイトルにもっとも近いチームのひとつだ。スタート前サービスでは、前戦で負ったダメージの修復作業が続けられていた

日本のCUSCOチームは、柳沢宏至と炭山裕矢の2台体制。黒地に鮮烈な赤のラインが入ったクスコカラーのマシンは、日本のラリーシーンには無くてはならない存在だ

セレモニアルスタート前には、出場車両が整列するラリーショーが開催された。居並ぶJN-3クラスのマシンは、いずれも腕に覚えのあるドライバーが駆る。グラベルの経験が少ない眞貝選手にとっては、今回ほど「壁」の存在を意識したことはなかったろう

ラリーショーからは、我がチームのRQである「めろんちゃんズ」も合流して華を添えてくれた。はっきりいって、哀川翔にも負けない盛り上がりだった!(笑)

 セレモニアルスタートを終えた各競技車は、さっそく会場に隣接するグラベルの広場を使ったステージ「オビヒロ1」へと向かう。すでに日没後の時刻、肌寒さの残る北愛国はすっかり暗闇の中に沈んでいて、各車ランプポッドを装着してスタートを待つ。20時過ぎ、夜空を色とりどりの花火が染め上げるなか、いよいよメロンブックス・インテグラの長い長い旅路がスタートした!

めろんちゃんズに先導されて、いよいよメロンブックス・インテグラ、スタート! 総距離1000km近い長旅の始まりだ

十勝の夜空を、100発あまりの大輪の花火が彩る。「オビヒロ1」は翌日からの本番を前に、観客むけに1本だけ走るオマケのようなショートステージ。それでも1台コースアウトしてリタイヤしてしまったが、クルーはきっと無念だったに違いない

メロンブックス・インテグラ、グラベル仕様細部写真

「ラリー北海道」前、愛知のSRSではメロン号のグラベル仕様への変更が急ピッチで進められた。ファクトリーの片隅で、SRS金子代表のノウハウを活かしてセットアップが進められていく

マフラーも、跳ね石等からのダメージを防ぐ為に当て板で補強し、ダートでの振動でトラブルが出ないようにしっかり固定。さらにホイールの内側には、巻き込んだ石で足回りにトラブルが出ないよう樹脂製のスクレーパーが取り付けられている

バンパーが跳ね石で脱落しないよう、金属製のガードでがっちり固定。バンパー内部への砂利の巻き込みを防ぐことも兼ねる

足場の悪いところでもタイヤ交換のためにジャッキを使えるよう、ドアの内側には地面に敷く当て板を装備

さらに、下回りのチェックのためマシンの下にもぐりこめるようスチロール製のマットも常備。室内右側に巻きつけてあるのがそれだ

走行中に大きな石が直撃したら、いくら頑丈な足回りのアームでも、いとも簡単に折れ曲がってしまう。マシン後部の下側は、全面ガードに近い状態でプロテクターを装備。特にロワアームの前方には0.5mm厚のステンレス板で強化

ASCII.jpのロゴはフロントバンバーの両サイドに貼られており、かなり目立っている

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