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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第12回

究極と至高のキーボードで文章入力効率を倍増させる技

2010年04月27日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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FILCOのメカニカルキーボードの最新モデル
Majestouch Tenkeyless FKBN91MC/NB

FKBN91MC/NB

ダイヤテック「Majestouch Tenkeyless FKBN91MC/NB」

 同じダイヤテックの「Majestouch Tenkeyless FKBN91MC/NB」(以下FKBN91MC/NB)は、その血脈を受け継ぐ最新モデルのひとつだ。青軸を採用した、テンキーレスモデル。最近、キーボード売り場に行くと、「青軸」とか「茶軸」という謳い文句が書いてあるが、これは独CHERRY社製のキースイッチのことだ。黒軸は手応えが強く、クリック感がないリニアタイプ。茶軸はわずかなクリック感があり、スムーズな手応え。白軸は茶軸より重いタッチ感がある。青軸はクリック感があり、手応えは軽い。

 FKBN91MC/NBはかななしバージョンで、キートップはすっきりしている。テンキーレスでサイズは幅356×奥行き135×高さ33~44mm、重さは約980g。キーピッチは19mmで、キーストロークは約4mmと平均的だ。「無変換」「変換」キーがアイコンでデザインされているのが好印象。

FKBN91MC/NBのキーレイアウト

FKBN91MC/NBのキーレイアウト。手前はサイズ比較用に置いたiPhone

 「Nキーロールオーバー」と呼ばれる機能に対応しており、複数のキーを同時に押しても、すべてのキー入力が認識される。PS/2接続なら全キー押し、USB接続でも6個までの同時押しに対応する。光速のタイピングで通常のキーボードの限界を突破してしまうような人に一押しだ。ゲーマー向け用途にも使える。

 しかし、このキーボードで高速入力すると、正直言ってうるさい。メカニカルなタイプ音がするので、静かなオフィスでの利用には向いていない。筆者のように1人で作業する人向けと言える。押し始めると、わずかな遊びがあり、その後はすっと押し込める。「カチッ」というクリック音が、いかにもタイピングしている印象でテンションが上がる。キーボードの剛性感も相当なもので、ノートパソコンなら誤動作しそうなほど強く入力しても、たわむようなことはない。

 久しぶりに使ったが、相変わらずアドレナリンが放出されるキーボードだった。ダイヤテックの直販サイトでの販売価格は1万1120円と、高級キーボードとしては安い。寝ずに仕事をしていてフラストレーションがたまっている時に使うと、作業効率が上がる。内容はともかく、筆は進むのだ。ライター業のほかにも、とにかく長文を書かなければいけない学生にもお勧めだ。

キーを外すと青軸が見える

キーを外すと「青軸」が見える


指によって手応えをカスタマイズできる
テンキー付きフルキーボード リベルタッチ FKB8540

リベルタッチ FKB8540

富士通コンポーネント「リベルタッチ FKB8540」

 「リベルタッチ FKB8540」(以下リベルタッチ)は、クオリティーに定評のある富士通コンポーネント製のキーボード。静音性とこだわりのキータッチが売り文句の製品で、テンキー付きの108キーを備える。

 ノートパソコンを使うことも多く、「キーボードにはテンキーは不要、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」、というくらい、筆者はコンパクトなキーボードを利用していた。しかし、Excelの記事執筆やオンライントレードの仕事などをする際に、大量の数値を入力する必要が出てきた。

 最初はUSB接続のテンキーを別途使っていたが、どうせ必要ならフルキーボードのほうが便利だ。フットプリントが大きいので、机の上に余裕が必要だが、設置してしまえば快適に利用できる。慣れてしまうと、逆にノートパソコンでの数値入力に手間取るのがネックだ。

 キータッチは滑らかだ。安価な製品にも搭載されているメンブレンスイッチを採用しながら、スムーズな押し心地を実現している。通常のメンブレンスイッチはラバーだけでキートップを支えているので、最初のクリック感をすぎると軽くなるが、最後まで押し込まないと入力できない。リベルタッチは加重が変化する構造になっている上、ボトムまで押し込むまでに入力が完了する。そのため、高速タイプでもミスタイプが起きにくい。キーストロークは約3.8mmだ。

リベルタッチのキーレイアウト

リベルタッチのキーレイアウト。スペースキーの角が丸まっているのがユニークだ

 また、キーの荷重をカスタマイズできるのも大きな特徴だ。出荷時は約45gのラバーが装着されているが、35gと55gの交換用ラバーを各15個ずつ付属している。キートップを引き抜く工具が付属しており、簡単に作業できる。

付属のリムーバーでキートップを外し、ゴムを交換する

付属のリムーバーでキートップを外し、ゴムを交換する

 このカスタマイズが意外と効くのだ。小指、もしくは薬指で入力するキーを軽い35gにしたり、人差し指で入力するキーを重めの55gにすると、指の力に合った手応えで自然に入力できる。55gは重く、人差し指でも下段のキーだけにすると言う手もある。ただし、15個ずつしか付属していないので、小指と人差し指のすべてを網羅できない。いささか中途半端なので、これは20個ずつ付属して欲しいところだ。

 タイプ音は、特に静音性に優れているというわけでもない。クリック音はあまりしないのだが、押し込んだときに本体との間で音がする。樹脂製のパーツっぽい音で、メカニカルなキー音が好きだった筆者の好みではない。とはいえ、リベルタッチを乗用車とすれば、青軸のメカニカルキーボードはダンプカーと言えるので、比較的静かではある。

 サイズは幅456×奥行き170×高さ39.5mmで、ケーブル長は1.6m。内部に金属板を使っており、剛性感と重量感はすごい。ラフに使っても、動いてしまうことはないだろう。

 リベルタッチは「キー荷重を自分でカスタマイズできる」という心くすぐるガジェットでありながら、信頼性の高いキーボードでもある。実売価格は1万8800円となかなか高いが、自分だけの心地よい打鍵感が手に入ると考えれば、そう高いものではない。

使途不明のトレイが右上に

ロゴのデザインは正直イマイチ。使途不明のトレイが右上にある

背面にUSBポートをひとつ備える

背面にUSBポートをひとつ備えるが、USB 1.1なのでマウスをつなげるくらいしか使い道がない

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