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鉄道がメイド喫茶に? 噂の「メイドトレイン」に乗ってみた

2010年03月23日 21時00分更新

文● 小野坂怜

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 3月20~22日の連休は、各所でさまざまなイベントが催され、みんなどこに行こうか悩んだことだろう。そんななか、筆者が選択したイベントは「メイドトレイン」だ! 「メイド服」の機能美・様式美を大好物としている身としては、捨て置けないイベント名と言える。片道2時間30分の移動などなんのその、このイベントに突貫してきたぞ!

「メイドトレイン」は、メイド喫茶と電車が融合したすばらしい企画なのだっ!

電車+メイドの可能性は無限大!?

 まずは、「メイドトレインとは、なんぞや?」という疑問をお持ちの読者もいるであろうから、そこらへんの諸問題を片付けよう。
 メイドトレインは、3月21~22日に「コみケッとスペシャル5 in 水戸」と連動して開催され、ひたちなか海浜鉄道が運営する「湊線」と鹿島臨海鉄道が運営する「大洗鹿島線」の車内がメイン会場となるイベントである。最大のウリは、メイドさんが車内でお弁当や飲み物の販売、アナウンスを担当すること。乗車時間にもよるが、長く停車する駅も存在するため、メイドさんとのツーショットや、車両を背景に写真撮影するなど、秋葉原のメイド喫茶では味わえない密着感を堪能できるのが魅力となっている。
 各線とも1日5本の運行(1時間ほど)で、前者は「那珂湊→勝田→阿字ヶ浦→那珂湊」、後者は「水戸→大洗→水戸」というルートになっている。

メイドさんと一緒に鉄道に乗れる日がくるなんてっ! 生きててよかったぁ

クラシックカー「キハ20」系統が
メイド喫茶になるぜ

 さて、そろそろ前置きも終了とし、本題に入ろう。  まずは、通常「勝田-阿字ヶ浦」間を運行する、湊線のメイドトレインに乗車だ。最初の乗車駅となる「那珂湊」駅へ向かう。

JR「勝田」駅の端にある、湊線の勝田駅ホーム。木のベンチや漢字と絵が合体した駅名看板が、ローカル線らしい味を出している

 那珂湊駅に到着すると、取材陣やいち早く乗ろうとするお客さんで、那珂湊駅は混雑しているではないか。「しまった、少し出遅れた……か……?」なんて「ブリ○チ」風に思っていると、なんと強風でメイドさんがひとり間に合わないというアクシデントが発生! 前日から、発生していた強風はこんなところにまで影響が来ていた。

まだ商品が準備されていないカート。車輪周りのサビやカート自体の材質から、昔から愛用されているというのが見て取れる逸品だ

緊張した顔で対応してくれたこちらの方は、なんとひたちなか海浜鉄道の吉田千秋社長

 予定より若干遅れながらも、2人目のメイドさんが無事到着し、ついにイベントがスタート!  まずは、乗車前に今回の舞台となる車両の前で写真を一枚。それが終わると、カートの両横に並び、「おかえりなさいませ、ご主人様(お嬢様)」と乗り込んでくるお客さんにご挨拶。なんと、少し遅れて乗り込んだ取材陣にも同様のセリフが! くそぅ、先回りせずに少し遅れて乗れば良かった!

左のメイドさんは、「天草ちゅちゅ」さん。普段は秋葉原の「雲雀亭♀女子部」に在籍しているとのこと。右のメイドさんは、「櫻井ひろ」さん。残念ながら、現在務めているお店はないそう

 ホームを離れると、車内販売がスタート。メイドさんが到着するやいなや、待ってましたとばかりにお茶と弁当をひとつずつ購入した。しかも、商品とお釣りを渡すときには、ちゃんと手を触れるように添えてくれていた!! 接客中は終始笑顔だし、もう満点を上げるくらいのメイドさんだよ、あなたたちは!

どこにいても笑顔を絶やさないおふたり。本日1本目ということもあり、取材陣だけでなく一般の乗客もカメラを構えて、ベストショットを撮ろうと頑張っていた

こちらが、湊線で購入した駅弁「みなとの多幸めし」とお茶(合わせて900円)。タコだけでなく多彩な具が食欲をそそる

 駅弁をおいしくいただいていると、列車は湊線の終着駅「阿字ヶ浦」駅に到着した。少し歩けば、海水浴場もある海に近い駅だ。ここでは、停車中の時間を使って撮影会を開催するという。
 筆者は頑張った! いい写真を撮ろうと頑張った!けど、一般のみなさんには負けました……。メイドさんに向かっていく勢いが、取材陣と違うんです。「取材だから、撮影できる」なんて甘い考えは捨てないとダメだと気づきました……。それでも、必死になって撮ったメイドさんをご覧あれ。

(次ページへ続く)

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