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マイクロソフト「MIX10」レポート 3

Windows Phone 7は新規のプラットフォームだ

2010年03月18日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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 MIX10ではWindows Phone 7に関するさまざまなセッションが行なわれている。取材を進めるうちにいろいろなことが見えてきた。

Windows Phone 7は
これまでのWindows Mobileと連続性を持たない

 まずWindows Phone 7とは、従来のWindows Mobileの直接の後継ではなく、Windows CE 6.0カーネルを使って作られた新しいプラットフォームと考えて間違いなさそうだ。

Windows Phone 7のアプリケーションプラットフォームは、ランタイム(SilverlightおよびXNAアプリケーション)、ツール、クラウドサービス、ポータルサービスから構成されている。このうち、クラウドサービスは、AzureやXbox Liveとの連携が、ポータルサービスとしては、Windowsマーケットプレースがある。また、アプリケーションの自動アップデートサービスもあるという

 そう判断する大きな理由の1つは、Windows Phone 7用のアプリケーションである。Windows Phone 7用のアプリケーションには、Silverlightを使うものとXNAで作るものの2種あるということは、前回のレポートで報告した(関連記事)。

 SilverlightやXNAは、.NET Compact Frameworkを利用してC#などでコードを記述する。しかし、Windows Phone 7では、従来のWindows Mobileと同じように.NET Compact Frameworkのみを使うアプリケーションは開発できないという。内部モジュールとしては存在しているが、これのみで直接アプリケーションを動かすことはできず、XNAまたはSilverlightと併用しなければならないのだという。

 また、組み込まれている.NET Compact Frameworkは、Ver.3.5相当ではあるが、Windows Phone 7用の拡張なされており、現在、Windows Mobileに組み込まれている.NET Compact Frameworkとは違うものだという。

 また、マイクロソフトは、Windows Phone 7の完成後も、現在のWindows Mobile 6の開発を停止せず、しばらくは開発を続けるという。これは、Windows Phone 7が従来のWindows Mobile 6の上位互換ではないために、アプリケーションを動作させることが困難だからだと考えられる。

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