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カスタマイズ性はそのままに、シンプルなGUIを採用

地球上で最速をうたう「Opera 10.50」正式版が登場

2010年03月04日 06時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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日本では光回線の普及率が70%を超えているなど、世界規模でネットのインフラが整いつつある。そして、パソコンのデータもネット上に移動されつつあり、クラウド時代が見え隠れしてきた。そんなネットの間口となる最適なブラウザーを目指し、Opera SoftwareはOpera 10.50の正式版を発表した。

 ノルウェーのOpera Softwareは2日、ウェブブラウザー「Opera 10.50」の正式版を公開した。昨年12月にはアルファ版、今年2月11日にはベータ版となり、ユーザーの声を反映しながら修正を施し正式版公開へと至ったという。

Opera 10.50の紹介サイト

 新規に開発されたJavaScriptエンジン「Carakan」により、ウェブアプリケーションが以前と比べて7倍も高速に動作。加えて、機能が向上したグラフィックスライブラリー「Vega」、次世代のウェブサイト規格のHTML5とCSS3をサポートするレンダリングエンジン「Presto 2.5」により、ウェブページの表示時間を大幅に短縮した。

Opera 10.50のベンチマーク結果。ほとんどのベンチマークで首位を獲得している

 また、限られた画面内で少しでも快適なブラウジングをするため、メニューバーなどを省略しシンプルなデザインとなった。

Opera 10.05のデザインはシンプル

 とはいえ、カスタマイズ機能は豊富で、メニューバーの常時表示はもちろん、タブの位置やスキンの色を変更したり、オンライン上の豊富なデザインから好きなものをダウンロードし、見た目を大きく変えることもできる。

左上の赤いOperaのロゴをクリックすると、設定メニューなどが出てくる

タブバーの位置は上下左右に移動でき、サムネイル表示も可能。マウスを重ねると大きなサムネイルが表示される

エクセルのように画面内で複数のウェブページを管理できる

画面右下のボタンでは、拡大率の変更や画像の表示/非表示を切り替えられる

 同社CEO、ラース・ボイルセンは「 Opera 10.50は、ほとんどのベンチマークテストで最速の結果を見せています。でも、本当に大切なのは、テスト環境での数値ではなく、日常の使用でどのくらい速くて快適であるかという点です。Opera10.50 は、より使い易く、より快適にインターネットを使えるように工夫しました」としている。

 なお、Mac向けには2月25日にベータ版が公開されているほか、Linux版も提供する予定。

 このように、ウェブブラウジングの速さにつながる「ブラウザの快適性」に着目し、生まれ変わったOpera 10.50は同社のウェブサイトから無料でダウンロードできる。

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