日本では光回線の普及率が70%を超えているなど、世界規模でネットのインフラが整いつつある。そして、パソコンのデータもネット上に移動されつつあり、クラウド時代が見え隠れしてきた。そんなネットの間口となる最適なブラウザーを目指し、Opera SoftwareはOpera 10.50の正式版を発表した。
ノルウェーのOpera Softwareは2日、ウェブブラウザー「Opera 10.50」の正式版を公開した。昨年12月にはアルファ版、今年2月11日にはベータ版となり、ユーザーの声を反映しながら修正を施し正式版公開へと至ったという。
新規に開発されたJavaScriptエンジン「Carakan」により、ウェブアプリケーションが以前と比べて7倍も高速に動作。加えて、機能が向上したグラフィックスライブラリー「Vega」、次世代のウェブサイト規格のHTML5とCSS3をサポートするレンダリングエンジン「Presto 2.5」により、ウェブページの表示時間を大幅に短縮した。
また、限られた画面内で少しでも快適なブラウジングをするため、メニューバーなどを省略しシンプルなデザインとなった。
とはいえ、カスタマイズ機能は豊富で、メニューバーの常時表示はもちろん、タブの位置やスキンの色を変更したり、オンライン上の豊富なデザインから好きなものをダウンロードし、見た目を大きく変えることもできる。
同社CEO、ラース・ボイルセンは「 Opera 10.50は、ほとんどのベンチマークテストで最速の結果を見せています。でも、本当に大切なのは、テスト環境での数値ではなく、日常の使用でどのくらい速くて快適であるかという点です。Opera10.50 は、より使い易く、より快適にインターネットを使えるように工夫しました」としている。
なお、Mac向けには2月25日にベータ版が公開されているほか、Linux版も提供する予定。
このように、ウェブブラウジングの速さにつながる「ブラウザの快適性」に着目し、生まれ変わったOpera 10.50は同社のウェブサイトから無料でダウンロードできる。