マウスジェスチャーやタブブラウジングなどの先駆的な機能を他社に先駆けて導入し、ウェブブラウザーの新しい可能性を切り開いてきたOpera。今月12日にリリースされたバージョン「9.5」では、「OperaLink」や履歴の全文検索機能が導入されたほか、デフォルトのインターフェースも変更され、また一歩Operaが進化したことを印象付けてくれた(関連記事1、関連記事2)。
そして公開5日後には470万ダウンロードを達成し勢いもついてきた。このOpera 9.5について、Operaコンシューマプロダクト部門シニアバイスプレジデントの冨田龍起氏に話を伺った。
Opera 9.5の4つの強化ポイント
――今回の9.5は、大きな機能追加がいくつかありましたが、どのような点に力を入れたか聞かせてください。
冨田 Opera9.5で注力した点は大きく分けて4つあります。
1つ目は異なるデバイスのOpera間での連携を意識した機能です。Operaはパソコン以外にも携帯電話機やゲーム機、家電など、いろいろなデバイス上で動作する点がほかのブラウザーにない大きな特徴ですが、この異なるデバイスのOpera間でブックマークやスピードダイヤルなどのデータを共有できる「Opera Link」という機能を新たに実装しました。
データの共有には自動での同期と、ウェブサイト経由での利用の2種類の方法があります。パソコン用ブラウザーであるOpera 9.5と携帯電話用ブラウザーOpera Mini 4との間では自動で同期に対応しております。それぞれのブラウザーのメニューよりログインすると、最新のブックマークに自動で書き換わります。
自動での同期に対応していないそのほかの携帯電話用ブラウザーや、「ニンテンドー DS」や「Wii」などのゲーム機用のブラウザー、先日ソニーが発売したデジタルフォトフレームデバイス「VGF-CP1」のブラウザーなどからは、Opera Linkのウェブサイトにログインしていただくことで、パソコン用ブラウザーで利用しているブックマークを閲覧し、利用することができます。

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