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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第1回

転んでからでは遅い! バックアップで仕事を守る技

2010年02月09日 16時00分更新

文● 柳谷智宣

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外部記憶メディアにバックアップする

 トラブルというのは思わぬところから襲ってくる。前述の「異なるHDDへのバックアップ」が役に立たないこともあるのだ。これまた筆者の経験だが、パソコン内に複数台のHDDを搭載し、その中でバックアップを取っていたとき、ある日何もしていないのに電源ユニットから火を吹いて、マザーボードごとすべてのデバイスが故障してしまった。安いノーブランドの電源ユニットを使い自作機を組んでいたのだが、2年間でほこりを溜め込み、火花で引火したのだ。当然、元データとバックアップ先のデータが飛んでしまった。このときは、仕事のダメージは少なかったものの、それまでのメールデータがなくなり、連絡が取れなくなってしまった人が出て残念だった。

 そこで、HDDへのバックアップのバックアップとして光学メディアを利用しよう。コストを考えれば、DVD-RかBD-Rの片面1層メディアがオススメ。データの量にもよるが、定期的にバックアップして、ラベルに期間や内容を書いておくといい。しかし、「プラケースだとかさばるから……」と言って、素のままで積んでおいたりするのはNGだ。表面のインクが重ねて載っているメディアの記録層を剥がしてしまうからだ。せめて、エンベロープに入れて保管しよう。

担当編集の仕事データバックアップのDVD-Rの束

ちなみにこちらは担当編集の仕事データバックアップのDVD-Rの束。光学メディアに保存しておくのはよいが、素のまま重ね置きするのは感心しない

 ただし、光学メディアも万全ではない。10年ほど前はCD-Rがメインだったので、2~4週間ごとにバックアップしていた。そして数年後、バックアップデータが必要になり、意気揚々とバックアップメディアを入れたところ、リードエラー。初期の頃のメディアが根こそぎ読めなくなっていた。ノーブランドメディアは全滅、国内メディアの半数も駄目だった。

 今時のDVD-Rなら10年くらいは持ちそうだし、BD-Rならそれ以上利用できそうではある。しかし、どこかのタイミングでデータを移し変えておけばよかったと反省している。

写真は10年前のバックアップ用CD-R

写真は10年前のバックアップ用CD-R。光学メディアにバックアップしたデータは5~7年ごとくらいに、新しいメディアに書き換えたい


ネットワークストレージにバックアップする

 HDDと光学メディアだけでは、バックアップは万全ではないことがわかったので、ネットストレージに保存しようと考えた。初期の頃は、「Gmail」をストレージとして使うソフトを使用したり、海外のネットストレージを組み合わせたりしていた。これらは容量が少なかったり、アップロードツールが使いにくかったりと常用にはならなかったが、最近は便利なサービスが登場している。

「IDisk Backup」のページ

ジャストシステムの「IDisk Backup」のページ。自動バックアップで容量無制限、しかも低価格という優れたサービス

 まずは、ジャストシステムの「IDisk Backup」。パソコンの指定したフォルダーを、自動的にインターネット上のストレージにアップロードして保存するサービスだ。ありがたいのは、バックアップ専用領域が無制限に利用できるということ。ストレージサービスを利用しないなら、月額525円と手頃な価格だ。DVD/BDメディアやHDDのコストを考えれば、格安と言えるだろう。

 ただし、システムファイルや一時ファイル、プログラムファイルや動画、DVDやCDのイメージファイルはバックアップできない。動画やイメージファイルは別途光学メディアなどに残しておこう。

担当編集が使っている「IDiskバックアップツール」

こちらは担当編集が使っている「IDiskバックアップツール」の様子。契約後、ツールをインストールし、バックアップするフォルダーを指定するだけでいい。この時点で約18GBもバックアップしている

 どうしてもお金を使いたくない人や、HDDからデータを削除してもバックアップは残しておきたいなら、「Skydrive」を利用しよう。マイクロソフトのネットストレージサービスで、25GBまで無料で利用できる。

Skydrive

「Skydrive」は、Internet Explorerでアップロードツールをインストールすると、複数ファイルをまとめて保存できる

 ただし、1ファイルにつき最大50MBとサイズ制限が小さいうえ、アップロード方法が洗練されておらず使いにくいのがネックだ。とはいえ、自分が指定したファイルを確実にネットに残しておけるので、覚えておいて損はないだろう。

 ミラーリングしたり自動バックアップするような使い方はできないので、筆者は永久保存するようなデータを、フォルダーに分けてアップロードするようにしている。覚えやすいLiveアカウントで、外出先からデータにアクセスできるのもメリットだ。

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