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日本エイサーAspire 5542-M23──AMD VISION対応ノート

2010年01月15日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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幅広いイメージでとらえられている、Acerというブランド

 本文で触れたように、AMD VISIONは、CPUとGPUのブランドを統合し、ユーザーのニーズに合ったスペックを簡便に選べる点を主眼に置いている。優れたグラフィック性能を持つ点もアピールポイントになるという。

 製品の魅力に関しては、すでに紹介した通りだが、プロモーションに関しても、その性能を具体的にイメージできるプランを展開したい。そう考えた日本エイサーとAMDの2社は、搭載製品の魅力を伝える動画を募るコンテスト(【acerxAMD】スクリーンセーバーデザインコンペティション)を実施した。これは、エニグモが提供する消費者参加型のCM動画制作ネットワーク「filmo」上で展開された。

 AMD VISIONの使い方の中でも特に動画制作に主眼を置き、ネット上のプロアマチュアを巻き込んで、さまざまなアイデアを募ろうとする面白い試みだ。受賞作のうち優秀作は店頭用PR素材などに使用される。約50名の応募があった。ここでは、コンテストを担当した(株)エニグモの内田洋輔氏のコメントを紹介しよう。

── AMD VISIONのPRのために、filmo上でコンテストが行われたと聞きました。その内容に関して教えてください。

取材に対応していただいた(株)エニグモ 広告事業本部 企画開発部 シニアプランナーの内田洋輔氏

内田 filmoは、ネットの一般人が企業CMを作り、投稿できるサイトです。この商品のCMを自分ならこう作る、ここをアピールしたら面白いのに……といったアイデアを形にしたいと考え、3年前からサービスを展開しています。

 現在会員は2万人ほどいます。filmoが提示したテーマに合ったCM動画を作成し、サイトにアップロードしてもらいます。エニグモは内容に問題がないかをチェックした上でこれを公開し、投票などで優秀作を選び、応募者には賞金や製作費を支払います。YouTubeを利用しているので、作成した動画は制作者のブログなどに貼ることもできます。

 投稿された動画を、TVCMに使ったり、店頭素材などに活用する企業もあります。最近ですと、企業からデジタルサイネージに流す映像を募集してもらえないか、といった依頼を受けることもあります。

── どのような作品が応募されたのでしょうか?

内田 今回は25本集めることが目標でしたが、最終的に50作品の応募があり、予想を上回る数となりました。店頭販促に使うスクリーンセーバーを作るということで、音声には依存せず、映像だけ見ても理解できること、注目をひく内容になっていることなどが条件に入っていました。パッと見て面白い、引きのある作品が多かったように感じますね。

── 受賞作と受賞の理由に関して教えてください。

内田 「企業賞」「ユーザー賞」「企業入選」の3つの賞が用意され、3作品が選ばれました。企業賞に選ばれた作品は、見た目のインパクトと直感で分かるという部分が評価されました。作者は、映像は専門ではないですが、デザイン関係の仕事をされている方で、文字の扱い方や配色などが巧みですね。

 ユーザー賞は、Aspireのキーボードが、押してくださいと言わんばかりに上に伸びてくるというかなり個性的な映像です。こういう発想はユーザーさんならではというか、広告の常識という枠の中で作っていたらなかなか出てこないものなのではないでしょうか? 店頭PRで使用するという点を考慮して、ループさせても違和感がない映像になっていますね。

 最後に「企業入選」ですが、ヘタウマ系のイラストでコント風に「えいさ~」(方言のいいよ)と「エイサー」を連呼する作品です。見せ方も上手で「エイサー」という単語が記憶に強く残る。インターネットで受けそうな作品です。

── 応募された作品を見て、どのような感想を持ちましたか?

内田 作品の内容が非常にバラエティーに富んでいて、非常に振り幅の広さを感じました。デザインよりのものだけでなく、アニメーションや実写など、表現方法も幅広かった。同時に作品制作のスキルも上がっていて、全体的な完成度も高かったです。

── 日本エイサーは世界シェア2位の大企業ですが、日本でのブランドイメージに限って言えば、「Acer=○○」という決まり切った形がなく、無色透明と言えます。一方で、エイサーという語感には独特な攻撃力がある。これが、クリエイターの感性を刺激する部分もあったのかもしれませんね。作品はfilmoやYouTubeのほか、店頭でも展開されるそうですので、ユーザーの目に触れる機会も増えそうですね。

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