Windows 7の新機能を存分に楽しむためのガイドライン
Windows 7の発売を機に、そろそろ新しいパソコンを手に入れたいと考えている読者は少なくないだろう。Windows 7は使いやすさが増した3Dインターフェースに加え、Windows Media Player 12の搭載、DLNAやAVCHDといった今後普及が進む規格への標準対応など、エンターテインメント機能も大きく強化している。
せっかく購入するのであるから、こういった機能も存分に活用したい。そう考えるのは当然である。
しかし、実際に製品を選ぶ段階になると色々と迷ってしまうのも事実だ。自分が実現したい使い方にあったマシンのスペックは何だろうか? CPUやグラフィックスチップは何を選べばいいか……。
思い切ってハイエンドに振ってしまうのもひとつの選択だが、スペックをおごればその分だけ製品の価格も高くなる。オーバースペックにならず、財布にも優しいスペックの落とし所を見つける作業は、常にパソコンの動向を追っている人でもなかなか難しい。
そんな状況は、ハードウェアメーカーやCPU/GPUベンダーももちろん認識している。こうした疑問への回答として、AMDが打ち出しているのが「AMD VISION」のコンセプトだ。
用途にあわせて、3種類のVISIONを用意
AMDが昨秋から展開している新世代プラットフォーム「VISION」は、これまで別個に取り扱われてきたCPU、GPUなどのブランドを統合し、ユーザーのニーズに合わせたトータルのスペックを分かりやすく分類している。
具体的には「VISION」「VISION Premium」「VISION Ultimate」の3種類を用意する。
VISIONはDVDやオンラインの動画を快適に見るのに適したスペック。これがVISION Premiumになると、Blu-rayやAVCHD動画など、より負荷のかかるハイビジョン映像の視聴も余裕を持ってこなせるほか、音楽ファイルのトランスコードも快適にこなせる。さらにVISION Ultimateでは、観るだけでなくハイビジョンの映像を編集したり、最先端のスペックが求められる3Dのオンラインゲームもこなせるハイエンドの構成ということになる。
もちろん最もライトなVISIONでも、動画視聴や3D GUIなどリッチ化したPCの機能を使うには十分なスペックだ。CPUとGPUの組み合わせは複数存在するが、メインストリームノートの一例を挙げると、後述の「Aspire 5542」のように、デュアルコアのAthlon™ IIプロセッサーに、Mobility RADEON HD4200という組み合わせだ。
極端に言えば、VISIONロゴの有無だけを見て、とにかく価格の安いものを選ぶといった方向でも、少なくとも基本性能の面では不足がないことになる。
VISIONに積極的に取り組む日本エイサー
このようにAMD VISIONは、用途に主軸を置いた「分かりやすさ重視」のスペック・ガイドラインと言える。
しかし、いくらガイドラインが用意されても実際にそれを採用するハードウェアメーカーが存在し、魅力ある製品に落とし込まれなければ意味がない。ハードウェアメーカーの役割は非常に重要だ。
現在このAMD VISIONに最も積極的に取り組み、採用製品を数多くリリースしているメーカーと言えば、日本エイサーではないだろうか。同社は現在AMD VISION対応のノートパソコンを3製品リリースしている(Aspire 5542、Aspire 5534、Ferrari One)が、これらの製品を購入したユーザーに対して有益なキャンペーンも同時に開催している(関連記事)。
今回は、そんな日本エイサーのラインアップから、AVノートとして十分な実力を備えながら、価格もかなりリーゾナブルな注目機種「Aspire AS5542-M23」を紹介する。