今年もやるぜっ！　2009年CPUクーラー最強王者決定戦 第2回

CPUクーラー2009年発売モデル最強王座はどれだ？【第2回】

　毎年恒例企画となっているCPUクーラー王者決定戦。4年目となる今回は、今年発売された空冷CPUクーラーの中から、複数のソケットに対応した製品をピックアップして性能を比較していく。
　テスト方法は第1回と同じなのでここでは省略する。忘れてしまった人は【第1回】をおさらいしてほしい。

テスト環境
CPU	Phenom X4 II 965 BlackEdition(3.4GHz/TDP125W)
マザーボード	ASUSTeK「M4A79T Deluxe」（AMD 790FX）
メモリー	DDR3 PC-10600 1GB×2枚
HDD	Seagate「ST2160812AS」(160GB SerialATA)
OS	Windows 7 Ultimate (32bit)

360度全方向に風を出すドームクーラー
サーマルティク「SpinQ VT」

●対応ソケット:775/1156/1366、754/939/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：120.1(W)×150(H)mm/495g
●ファン回転数：1000～1600rpm
●ノイズ：19～28dB
●実売価格：6980円前後
●製品情報URL：http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001396&id=C_00001397&cid=C_00000010&name=SpinQ+VT&ov=n&ovid=
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/459/459300/

　螺旋状に伸びた放熱フィンの中心にブロワーファンを搭載し、クーラーの形状が円筒になっているユニークな製品。吸気は上下から、排気は側面すべてから行なわれるので、周辺の空気がよく混ざるというメリットがある。ただ、ドームの位置がやや高いため、チップセットやVRMのヒートシンクに直接風が当たらないようだ。冷却性能はまずまずというところで、ファンノイズが他の製品と違いかなり低音なのが印象的だった。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	28℃	41.3℃	26.4℃	39.5℃	43dB	1000rpm
純正より	-2℃	+9℃	-3.1℃	+6.8℃	-1dB	-1200rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	51℃	41℃	29℃	44℃	51dB	1500rpm
純正より	-8℃	-1.5℃	-10.2℃	-4.9℃	-1dB	-1900rpm

さくらファンを搭載する小型のCPUクーラー
サーマルティク「桜扇 ISGC100」

●対応ソケット:775/1156、AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：124(W)×96(D)×70(H)mm/335g
●ファン回転数：600～1600rpm
●風量：37CFM
●ノイズ：17dB（±10%）
●実売価格：3780円前後
●製品情報URL：http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001346&id=C_00001347&cid=C_00000010&name=%e6%a1%9c%e6%89%87+ISGC100&ov=n&ovid=
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/414/414908/

　桜をイメージさせる羽が特徴的な“さくらファン”を搭載したCPUクーラーで、本製品はラインナップの中でも92mm角ファンを搭載するエントリモデルとなる。3本の純銅ヒートパイプを搭載するが、放熱フィンのサイズが小さく、ファンの回転数が最大1700rpmと抑え気味なこともあってか、CPU温度はリテールよりも高い。そのかわり、ファンノイズは低めに抑えられている。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	36℃	37.4℃	29.6℃	35.2℃	41dB	1000rpm
純正より	+6℃	+5.1℃	+0.1℃	+2.5℃	-3dB	-1200rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	63℃	41.6℃	36.5℃	46.3℃	46dB	1700rpm
純正より	+4℃	-0.9℃	-2.7℃	-2.6℃	-6dB	-1700rpm

(次ページへ続く)