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自動開閉冷却システム搭載のウルトラハイエンドタワー

Aurora ALXでCore i7+5870×2の圧倒的速さを堪能 (4/4)

2009年12月11日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Core i7-975+Radeon HD 5870×2の圧倒的パワー

 デルのデスクトップの例にもれず、Aurora ALXも主要コンポーネントを注文時に選択可能である。今回の評価機は、CPUにCore i7-975を、GPUにはシングルGPUでは現在最速の「Radeon HD 5870」をCrossFire Xで2枚差しにした、ウルトラハイエンドに相応しい構成をとっている(NVIDIA SLIにも対応する)。メモリーも9GBと、こわいものなしの構成だ。

 いくつか簡単なベンチマークテストをしてみた。まずWindows 7標準のWindowsエクスペリエンスインデックスでは、HDDがごく普通なので基本スコアこそ「5.9」とそれほどでもないが、それ以外の4項目は最低でも「7.6」、グラフィックス系は「7.8」という驚きのスコアを示した。ちなみにこのテストの最高値は「7.9」なので、すでに最高レベルの性能に到達しているというわけだ。

Aurora ALXでのWindowsエクスペリエンスインデックス

Aurora ALXでのWindowsエクスペリエンスインデックス

 定番の総合ベンチマークテスト「PCMark Vantage」では、エプソンダイレクトのハイエンド機「Endeavor Pro7000」(以下Pro7000、CPUはCore i7-965搭載時)と、筆者所有のテスト機(Core i7-940搭載、Windows 7 Ultimate 32bit)と比較してみた。テスト環境の細かい違い(Pro7000測定時はWindows Vista)はあるが、性能差の参考にはなるだろう。

評価機および比較対象の主な仕様
Aurora ALX
CPU:Core i7-975 Extreme Edition(3.33GHz)|メモリー:DDR3-1333 9GB|グラフィックス:Radeon HD 5870×2
HDD:1TB|OS:Windows 7 Professional 64bit版
Endeavor Pro7000
CPU:Core i7-965 Extreme Edition(3.20GHz)|メモリー:DDR3-1066 12GB|グラフィックス:GeForce GTX 280
HDD:1TB(500GB×2、RAID0)|OS:Windows Vista Ultimate 64bit版
Core i7-940テスト機材(i7-940)
CPU:Core i7-940(2.93GHz)|メモリー:DDR3-1066 3GB|グラフィックス:GeForce GTX 285
HDD:1TB|OS:Windows 7 Ultimate 32bit版
PCMark Vantageでの計測結果

PCMark Vantageでの計測結果

 結果は上のグラフのとおりで、HDD以外の多くの項目で、圧倒的な性能差を示している。テスト中もCPUクロックはほぼ3.48GHzで推移しており、冷却性能の高さとターボ・ブーストがうまく噛み合わさって、性能の底上げにつながっていることがうかがえた。

 3Dグラフィックス性能を測る「3DMark Vantage」(Performance)では、PCMarkほどではないが、Radeon HD 5870×2のパワーを生かして総合値で2万を超えるほどのスコアを示した。Pro7000のGeForce GTX 280と比べても、かなりの性能差がある。最速の名に恥じない結果だ。

3DMark Vantageの測定結果

3DMark Vantage(Performance)の測定結果


 ウルトラハイエンドマシンであるAurora ALXは、決して安価な製品ではない。基本構成価格でも19万9980円、評価機の構成では約42万円と、かなり高価な製品となる(一番高いのはCPUのCore i7-975だが)。

 とはいえ、高性能なCore i7の能力を引き出す水冷システムにActive Venting、大容量の電源ユニット、拡張性の高い筐体に現状最速のGPU構成などを考えると、そう割高な買い物とも言えない。なにせウルトラハイエンドである。最高の性能とほかにはない個性的な筐体に惹かれるパワーユーザーにはお勧めしたい一品だ。

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