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「REALブルーレイ」をBDレコ初心者に勧める理由

2009年11月11日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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画質の実力は十分優秀

 MPEG-4 AVCエンコーダーが他社製(しかも一世代前)ということもあり、ハイビジョン長時間録画は、すべてのモデルが最長5.5倍と他社よりもやや劣る。画質の点では転送レートに余裕がある分、8倍や8.5倍よりも映像の破綻やノイズの増加は少ないが、5.5倍としてはノイズのチラツキなどが多め。このあたりは少々物足りないが、DRモードの映像は精細感が高くハイビジョンらしい緻密な映像が楽しめるものとなっている。

 DVR-BZ330の場合は、超解像技術「DIAMOND HD」がさらに加わる。これは、オリジナル映像に含まれる「ぼやけ成分」を解析して補正することで、細部のディテールを向上するもの。ハイビジョン映像だけでなく、DVDなどの解像度の低い映像をよりクリアに再現する効果もある。

再生中に「サブメニュー」を押すと、「超解像設定」が行なえる。「ユーザー1~3」で好みの設定を登録できる

再生中に「サブメニュー」を押すと、「超解像設定」が行なえる。「ユーザー1~3」で好みの設定を登録できる

 もともと精細感の高い画作りということもあり、一目瞭然と言えるほどの画質の変化は少ないが、陰影がくっきりとする効果もあり、見やすい映像だと感じた。「強」で使っても輪郭が不自然になるような違和感が少ないので、基本的には「弱」または「強」を常用してもいいだろう。

 面白かったのは、やや古い映画などをBD化したタイトルで、こちらはかなり鮮明さが向上する。フィルム独特のやや甘い雰囲気がなくなってしまうとも言えるが、'70年代の名作などを、現代的なカチっとした映像で見たい人には適していると思う。

 音質については、やや細身ながら低音もしっかりと出るストレートな音。他社の最上位モデルのように、こだわった高音質処理などは施されていないので、絶対的なクオリティがやや劣るのは仕方ないだろう。


簡単操作で一歩進んだBDレコ

 じっくりと使い込みたい人や、高画質・高音質を要求する人には物足りない部分もあるモデルだが、オートカットiをはじめとする便利機能、操作を徹底的にシンプル化してスムーズに使える工夫など、独自の魅力を持ったモデルだ。スペック面では他社レコーダーより見劣りする部分があるが、誰でも使える簡単操作という点では一歩進んでいると思う。


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