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編集者の眼第6回

日本語で読める!アクセス解析の用語集をa2iが公開

2009年10月29日 14時00分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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 Webアクセス解析の言葉は分かりにくい。「ページビュー」「セッション」「ユニークユーザー」などのカタカナ言葉も多いし、「直帰率」「ダラーインデックス」など、Webアクセス解析の世界でしか使わない謎の言葉もたくさんある。さらに「閲覧開始ページ」「着地ページ」といったり「ランディングページ」といったりと、用語の統一すらままならない。

アクセス解析イニシアチブが公開した「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン」

 「業界がまだ若い」といえばそれまでなのだが、このままではコンサルタントとユーザー、ベンダーとユーザー、あるいはユーザー同士のコミュニケーションに支障をきたす。そこで、アクセス解析の業界団体であるアクセス解析イニシアチブ(a2i)が10月27日に発表した「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン」を読んでみた。

 この種の試みとしては、米国の業界団体WAA(Web Analytics Association)が昨年9月に発表した「Web Analytics Definitions」が有名だが、英語で書かれている上に、アクセス解析の分野で米国は日本よりやや先行しておりA4で32ページもある。一般的な社会人に、「これ読んでおいて」と渡すにはちょっと難しいだろう。その点、「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン」は、Webサイトを開設してこれから社内でアクセス解析の専門部署を作ろうか、という日本企業にぴったり。A4で7ページなので構えずに読めるし、アクセス解析の基礎から書かれているので取っつきやすい。

 今回はPCサイトに限定しており、マーケティング寄りのアクセス解析の担当者を主な読者に想定しているようで、サーバーの負荷を測るような、アクセス解析の別の目的には触れていない。とはいえ、パブリックコメントも募集しており、ガイドラインの発表がWebアクセス解析の人的交流や関わる人々の地位向上につながるかもしれない。


a2i主催! リスティング(PPC)広告とアクセス解析セミナー
「間違いだらけのリスティングを改善する」

 アクセス解析イニシアチブは、アクセス解析とリスティング広告をテーマにしたセミナーを11月18日、下記の通り開催します。


■セミナー概要

 開催日時
2009年11月18日(水曜日) 16:00~18:00 (15:30開場)
 主催
アクセス解析イニシアチブLLC
 定員
45名程度(先着順、定員に達し次第受付終了)
 参加費
7000円(税込)
※アクセス解析イニシアチブの個人会員、法人会員は無料(法人会員は1名まで)
 対象
リスティングの取り組みを改善したいと考えている企業のマーケティング担当者、決裁者(リスティングの運用経験のない方は対象外です)
 会場
株式会社ビービット 地下1階セミナールーム
東京都千代田区富士見2-14-37 FUJIMI EAST(JR飯田橋駅西口より徒歩5分)

■セミナープログラム

 15:30 開場
 16:00~16:50(50分)
第1部 成果を上げるリスティングの鍵はアクセス解析
~SEM-LABO 阿部圭司氏の取り組み~
リスティングでは何を狙うのか、どこまで手間をかけるのか、アクセス解析データのどこを見るのか?中小企業を対象に多くのリスティングをプラン、運用し、多くの実績を上げてきた阿部圭司氏の取り組みをお話しいただきます。
 17:00~17:50(50分)
第2部 運用改善で成果を上げるポイント
~ビービット WebAnntenaの取り組み~
本セミナーでは、企業のネットマーケティングの効果測定・改善の取り組みに潜む”落とし穴”を明らかにし、抑えるべき指標や見るべきポイントを明確にし、日々のウェブサイト・広告運用で継続的に成果を向上させるための考え方、具体的方法を効果測定ツールWebAntennaの事例も交えてご紹介します(※ MarkeZineDay 2009 で講演した内容と同等の内容です。あらかじめご了承ください)

※セミナーの詳細、申込みは、アクセス解析イニシアチブのセミナー紹介ページから。

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