ディスプレーは15.6型ワイド「TrueLife WXGA 光沢液晶ディスプレイ」で、解像度は1366×768ドット。写真や動画表示品質を重視した光沢タイプとなっている。ネットブックではディスプレー解像度の狭さに悩まされることも多いが、そういう心配とは無縁だ。ディスプレーサイズに合わせてキーボードも広く、キーピッチは約19mm、ストロークは約2mmと、こちらも使い心地のいい水準である。
独自のランチャードック「Dell Dock」
ソフトウェア面はシンプルで、余計なプレインストールソフトがてんこ盛り、ということはない。それでもDVD再生ソフト「PowerDVD DX」やCD/DVD作成スイート「Roxio Creator」といったアプリケーションはきちんと搭載している。
デスクトップ画面上部には、デル独自のランチャーソフト「Dell Dock」が配置されている。写真や音楽、動画、あるいはオフィスソフトやセキュリティーといった具合に、ジャンルごとにアプリケーションや設定ツールを呼び出せるランチャーソフトとなっている。
デザインは控えめで邪魔にならないし、必要なアプリケーションを追加することもできる。パソコン初心者に使ってもらう場合には特に有用だろう。
そのほかにも、内蔵ウェブカメラを選択すると、顔認証でWindowsログオンやウェブサイトのパスワード管理ができるソフトが付属したり、DLNA対応のメディア再生ソフト「Cyberlink Remote Media」が付属している。
家庭で使うなら、ネットブックよりInspiron 15を
Inspiron 15の最も良い点は、この構成で価格は6万4980円から(本稿執筆時点のベーシックパック、Windows 7 Home Premiumの場合)と、ネットブックと変わらない程度の値段を実現しているところだ。
子供や学生に与えるパソコンに、ネットブックを選ぶケースは最近多いようだ。しかし、性能面での制約も大きいネットブックでは、多用途に使おうとすると、たちまち不満が出てくる。それは初心者でもベテランでも違いはない。安さに注目してそういう用途にネットブックを選ぶなら、同じ値段で性能も使い勝手もはるかにいい本機を選ぶほうが実用性も高く、使う側も快適に使えるだろう。
Inspiron 15の主な仕様(評価機構成) | |
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CPU | Core 2 Duo P8600(2.40GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | Intel GM45チップセット内蔵 |
ディスプレー | 15.6型ワイド 1366×768ドット |
HDD | 320GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n |
カードスロット | ExpressCard/34スロット、7-in-1カードスロット(SD/SDHCメモリーカード、メモリースティック/PRO、xD-ピクチャーカードなどに対応) |
インターフェース | USB×3(左側面2、右側面1)、アナログRGB出力、10/100BASE-TX LANなど |
サイズ | 幅373×奥行き244×高さ25.9~37.8mm |
質量 | 約2.64kg(最小構成時) |
バッテリー駆動時間 | 2時間47分(4セルバッテリー時) |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 32bit版 |
最新の価格は製品情報を参照のこと |