エントリー機も無線LAN対応 HPの新複合機

ASCII.jp編集部

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 9月30日、日本HPはコンシューマー向けインクジェット複合機「HP Photosmart」シリーズの秋冬モデルの発表を行なった。HPでは「プリンターのワイヤレス化推進」をテーマに掲げており、今回発表の4製品中3製品で無線LAN接続に対応している。製品のターゲットは、主に、家庭で無線LANを利用しているユーザーとのこと。

スタンダードモデル「HP Photosmart Plus B209A」

HP Photosmart Plus B209A

  • 2.4インチのタッチスクリーンで直感的に操作可能
  • 4色独立インク(顔料系黒インク)
  • 印刷解像度は最高4800dpi
  • 印刷速度はモノクロ30枚/分、カラー28枚/分
  • 2段給紙トレイ採用
  • スキャナーは48bitカラー、1200×2400dpi
  • 無線LAN(802.11b/g、WPS対応)
  • メモリーカードスロット(xD、SD、MS/MS Duo)搭載、PictBridge対応

 直販価格は1万5960円で、発売は10月16日の予定。


5色インク、両面印刷対応「HP Photosmart Premium C309G」

HP Photosmart Premium C309G

  • 3.45インチの大型タッチスクリーン搭載
  • 5色独立インク(顔料系黒インク)
  • 印刷解像度は最高9600dpi
  • 印刷速度はモノクロ33枚/分、カラー32枚/分
  • 自動両面印刷可能、自動用紙認識
  • 2段給紙トレイ採用
  • スキャナーは48bitカラー、4800×9600dpi
  • 無線LAN(802.11b/g/n、WPS対応)、有線LAN、Bluetooth対応
  • メモリーカードスロット(xD、SD、MS/MS Duo)搭載、PictBridge対応
  • 単体でオンラインフォトサービス「Snapfish」に接続可能

 直販価格は2万1840円で、発売は10月16日の予定。


省スペース&無線対応モデル「HP Photosmart Wireless B109N」

HP Photosmart Wireless B109N

  • 1.45インチ液晶+マジックフレームで直感的に操作可能
  • 4色独立インク(顔料系黒インク)
  • 印刷解像度は最高4800dpi
  • 印刷速度はモノクロ30枚/分、カラー28枚/分
  • スキャナーは48bitカラー、1200×2400dpi
  • 無線LAN(802.11b/g、WPS対応)
  • メモリーカードスロット(SD、MS/MS Duo)搭載

 直販価格は1万2810円で、発売は11月初旬の予定。

 B109Nから無線LAN機能を省いた「HP Photosmart B109A」も用意される。直販価格は1万920円。発売は12月初旬の予定。

HP Photosmart B109A


オンラインストレージから直で印刷!

 4機種のうち、ASCII.jp的に注目したいのは、上位機種の「HP Photosmart Premium C309G」。今回発表された中で最も大きい3.45インチというタッチスクリーンを備えているので、例えば写真をダイレクトプリントする際にもより細部まで確認できる(ちなみにiPhoneのタッチパネルは3.5インチ)。実際に使ってみたところ、操作パネルはサクサク動く印象だ。


HP Photosmart Premium C309Gの操作パネル



 C309Gのみ、HPが提供している写真共有サービス「Snapfish」に対応しており、有線/無線LAN経由でこのオンラインストレージ上にある写真にアクセスしてプリントを指示できる(関連リンク)。

 Snapfishは無料で制限なく写真を登録しておけるので、撮った写真はひとまずこのサービスにすべてアップロードしておき、プリントが必要になったらC309Gでアクセスして印刷という環境が構築できるだろう。

 ただ、最近の高画素デジカメで撮ったデータは1枚あたりのファイル容量が大きく、無線LAN経由ではダウンロードにやや時間がかかる。IEEE 802.11nで接続した記者発表会の会場においては、プリントアウトを指示してから出力されるまで1、2分かかっていた。頻繁に使う人なら有線LANでつないでおくといいだろう。

Snapfishのトップページからアルバムを開き、印刷したい写真を選択

印刷設定や枚数を決めてプリントを指示すると、写真をダウンロードして印刷してくれる

 インクタンクにも手を入れており、今回のラインアップから4モデルすべてで各色独立型のインクタンクを採用した。ヘッド/全色一体型のインクタンクに比べて、1本あたりの価格が安く、各インクを最後まで使い切れるのがメリットだ。

 C309Gには、顔料系/染料系というふたつの黒インクが搭載されており、書類には顔料、写真には染料といった具合に使い分けてくれる。

黒/フォトブラック/シアン/マゼンタ/イエローという5つのインクタンクを用意

専用のフォト印刷用紙の裏側にはマークが付けられており、これを複合機が読み取って自動でフォトブラックに切り替えてくれる。もちろん手動で写真印刷を指定することも可能だ

 いろいろな機能が用意されていながら、他社の上位機種より安価な2万円前後という売価だ。この冬のプリンター商戦の中でもかなり注目株になるのではないだろうか。

複合機単体でカレンダーや「数独」を印刷する機能も付いている


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