写真をトレースしなくても描ける、紅葉の作り方
線画編の最後はちょっと彩色に踏み込んで、背景描写をちょこっとだけ。
今回のお題である「紅葉」「シルバーウィーク」「森で……」をあらわすため、まずはやや太めのペンを選び、左右にもみじの枝を配置。ついで手前に直線ツールで柵を作る。枝にもみじの色をイメージとして配置し、色彩のバランスをチェックする。
そこまで描けたらレイヤーの濃度を変更し、紅葉のためのレイヤーを作成。資料となる写真を呼び出し、まず一番奥に入る葉っぱを描いていく。通常のエンピツで小さな楕円をポツポツと打って「茂み」を描き、そこを消しゴムで削るとベースが出来上がる。
ここで「領域の保護」にチェックを入れる。これはPhotoshopのマスクのような効果で、作業している部分以外には彩色しないようにするもの。まず茂みを黒で塗りつぶし、ゴミをとる。
その後ふたたび色を戻して赤い「紅葉茂み」を作り、いくつもペーストしてパターン化する。そこから黄色い色味を載せれば一番奥の「紅葉」が完成だ。
その次は前に入る紅葉。こちらはもう少し形の分かるものにするため、別ウインドウを開き、エンピツで実際にもみじ形のマークを描く。描き終えたマークをコピーし、変形させ、いくつも重ね合わせて、今度はマークの「茂み」を作る。
これをさきほどと同じようにそのままペーストしてしまうと、アンチエイリアスのあとがそのまま残ってしまうので、選択する際は「選択領域を太らせる」でややボカシ気味にしておくこと。ここで作った茂みを元のイラストにペーストしていく。最後に150×150ptサイズの大きめのペンでボカシを入れたら、紅葉は完成!
(記事後編、キャラ塗り編に続きます)

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