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ダイロー小隊長の「機動戦士ガンダム戦記」入魂レポート 第3回

ダイロー小隊長の「機動戦士ガンダム戦記」入魂レポート

ネットの敵は強かった「悲しいけどこれってオンライン対戦なのよね」――対戦編

2009年09月18日 09時00分更新

文● ダイロー吉川(小隊長)

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ザクキャノンで遠距離攻撃!
ザクキャノンで遠距離攻撃! ゲルググをふっとばすが、直後に斬られてしまったのであった。やっぱりMSの性能差って大事ですよ、シャア少佐 (C)創通・サンライズ

母さん! 月にゴッグが! 母さーん!

 オンラインモードを楽しみにしていたのには、ワケがある。私はこの原稿を書くために、記事担当者として事前にプレイしていたのである。つまり、(発売日当日だったら)自分のスキルは全国レベルでも低くないはず。ならば、ネットに繋げたとたんにヒーローになれるに違いない! もっとも、私の新品PS3には今までのプレイデータ(セーブファイル)を移行していないし、シナリオモードのクリアデータはネットワークプレイには反映されないので、純粋に遊んだ時間が多少長い程度のアドバンテージしかないのだが。

 いずれにせよ、これまでに培ってきたMSの操縦技術で楽勝だぜ! と勢い込んで臨んだ最初の戦場は、月を舞台にした「対戦」ルーム。オンラインモードには、参加者が協力して敵を倒す「協力」モードのルームと、敵味方に分かれて戦う「対戦」モードのルームがあるのだが、勝負事が大好きで愚かな私めは、ろくろくフリーミッションモードのオフラインでMSを拡充することもせず、いきなり「ザクII」で戦場に飛び込んだのである。

ガンダムと高機動型ゲルググのタッグ
ガンダムと高機動型ゲルググのタッグ。オンラインには、こんなカッコイイMSがごろごろいて戦っている。レアなMSと戦えるのも、オンラインでの醍醐味だ (C)創通・サンライズ

 ……嗚呼しかし、戦場はすでに、私の及ぶところではなくなっていた。私が接続したのは確かに9月3日(発売日)の夜なのだが、おそらく発売早々に買ったプレイヤーたちが、寸暇を惜しんでレベルアップしていたのであろう。月に降り立った私は、「ゲルググイェーガー」をはじめ、見たこともないMSに取り囲まれてしまったのであった。わずか10時間程度で、私は完全に追い抜かれてしまったのであった。私のセコい目論見など、まったく意味がなかったのである。

 そんな中、垣間見たのが前回お伝えした「宇宙ゴッグ」である。動きがのろそうに見えたので、近づいてヒートホークを見舞おうとしたら見事にツメで粉砕されてしまったのである。
 一通りプレイが終わって第2戦目、今度は誰にも近づきたくない。なので、漁夫の利を目指して崖の上からクラッカーをほいほい投げていたら、狙撃されてまた一撃で終了だ。

 ムガー、ダメだ。これでは、まるで記事にならん!

 数日後、私はASCII.jpのゲーム・ホビー担当のオータを召喚した。重度のゲーム野郎であるオータは、当然「機動戦士ガンダム戦記」を予約購入しており、私が「いやぁ、地球連邦軍のシナリオモードをクリアするのに合計30時間かかっちゃった(Easyで)」と話しかけたら、(この手のゲームが大好物なオータは)「気合い入れてやれば、まぁ一日くらいですよ?」とあきれ顔で答えたほどの、つまりは私の3倍ほど強いゲーマーなのである。いや私の強さが“フツー”の1/3かもしれないですけれども……。


オータ准将、見参!

 「僕をカッコよく書いてくれるのはいいけど、“見参”とか書くのはやめてくださいね」と、クールでちょっとはにかみ屋のオータに、私物のPS3まで会社に持ってこさせて、もちろん私もおニューな新型PS3も持参して、我々は深夜の新宿からネット上の戦場に突入した。ちなみに、私の階級は准尉だが、オータは同じ「准」でも准将であった。

 しかも、彼の乗機はシン・マツナガ専用高機動型ゲルググである。ていうか、そんなのあったの? 「そっすね、ほかにもいろいろありますよ」と、サラッと言ってのけるオータ准将。フリーミッションモードをこなしていったり、オンラインで遊び続ければ、どうやらいろいろなMSが手に入るらしい。自分のレベルが下でも、戦場ではいろいろなMSを見かけられるのも、オンラインプレイのいいところだ。――と冷静に書いていたりするが、やっぱり自分でも乗りたいので、これからは寝る間も削ってガリガリとプレイすることを心に誓ったのであった。

 ネットワーク環境は、私もオータ准将も社内に敷設されている無線LANである。遅延とかがあるかな? と最初は心配したが、そんなことは全然なかった。

 さてまずは、及ばずと知りながらも対戦モードでオータ准将との一騎打ちを試みた。オータは若干20代であり、私は先日40歳になったばかり。“先輩風という追い風”が、きっと私の味方になってくれるはずだ。

 ちなみに、友達と遊ぶ場合は、お互いにプレイステーション3上でフレンド登録しておくのが前提だ。フレンド登録後に、機動戦士ガンダム戦記でルームを作って招待すればいい。まだフレンド登録していない見知らぬ人とはプレイしないなら、ルームの人数を2人にすれば準備完了である。

 私の乗機は、ちょっとレベルアップしてザクキャノン。オータは前述したとおり高機動型ゲルググである。あとの展開は、画面とともにご覧いただきたい。

第1戦 オータ准尉(シン・マツナガ専用高機動型ゲルググ)対
ダイロー小隊長(ザクキャノン)

オータ准将に向かって突進するザクキャノン(ダイロー) キャノンを一発お見舞いだ
オータ准将に向かって突進! その間にザクキャノンの長距離砲撃で、少しでもダメージを与える算段だ (C)創通・サンライズロックオンできるほどヤツに近づいたらやられる! なので、爆風で広範囲にダメージを与えられるキャノンを一発お見舞いだ (C)創通・サンライズ
マシンガンを乱射するザクキャノン 斬っちゃっていいですか?
「来たっ! 来たっ!」と心の中で叫びつつ、マシンガンを乱射。ていうか、どんだけ速く移動してきたんだ、ゲルググよ (C)創通・サンライズ「もうそろそろ、斬っちゃっていいですか?」(オータ准将) (C)創通・サンライズ
なでられただけで終わりなザクキャノン せめてもの先輩風で対抗するダイロー准尉
「アレ? なでただけで終わりましたね」(オータ准将) (C)創通・サンライズ対戦終了。「オータ君、ここまでやりこむのに相当時間がかかったろう? 仕事はどうしたのかな? ん?」(ダイロー准尉) 「それは言いっこナシッすよぉ~」(オータ准将) (C)創通・サンライズ

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