このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「Excel VBA」でプログラム入門 第4回

Excel VBA実践編 II――属性変更も簡単

2009年06月26日 06時00分更新

文● 矢野まど佳、熊谷よし

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●例1 セルの文字を太字にする

コード Selection.Font.Bold = True
意味 選択しているセル範囲のフォントの太字を有効(True)にする

 セルに入力されている文字のフォントを変更するには、Selection.Fontオブジェクトを使用します。文字を太字にするには[Bold]プロパティになります。「True」を指定するとこの動作が有効になり、太字にすることができます。通常の状態に戻すには「False」を指定します。

 例では、(1) B6セルを選択して(2) をクリックすると、FontオブジェクトのBoldプロパティに対してTrueとしているので、文字が太字になります。


●例2 セルの文字色を赤にする

コード Selection.Font.ColorIndex = 3
意味 選択しているセル範囲のフォントの色を赤(3)にする

 セルのFontオブジェクトに対して、ColorIndexプロパティを使うことで、文字色を変更することができます。Excelでは「標準カラーパレット」というものがあり、1から56の数値に各色が割り当てられています。

 ここでは、選択されたセル範囲のFontオブジェクトのColorIndexプロパティに対して「赤」を表す数値3を指定しています。だから、(1) B4セルを選択して(2) ボタンをクリックすると、B4セルの文字色が赤になります。


●例3 ワークシートを非表示にする

コード Worksheets("名簿").Visible = False
意味 「名簿」というワークシートが見えるのを無効(False)にする

 対象となるワークシートにVisibleプロパティを使うことで、表示・非表示を切り替えることができます。例では「名簿」シートのVisibleプロパティに対してFalseを設定することで、非表示にしています。(1) をクリックしてマクロを実行すると、(2)「名簿」という名前のシートが非表示になります。

 ワークシートを再表示する[書式]→[シート]→[再表示]の操作は、VisibleプロパティにTrueを指定します。TrueとFalseで表示を切り替えます。


●例4 E列の幅を入力した値にする

コード Columns("E:E").ColumnsWidth = Range("A2").Value
意味 E列の列幅をA2の値にする

 指定した列に対して、ColumnsWidthプロパティに数値を渡すことで、列幅を変更することができます。ここでは、(1) A2セルに任意の列幅を入力し2[列幅変更]ボタンをクリックします。すると、E列の幅がA2セルに入力された数値の幅に変わります。幅は、半角英数字の文字幅が「1」になります。

 たとえば「10」と入力すると、半角英数字10文字分の幅になります。

 次回もVBAの基礎構文をマスターしていきます。「繰り返し処理」や「条件別指定」の手順を、具体例を挙げながら紹介します! また、マクロを使っていて困った場合の対処法も紹介します。


■参考書籍をAmazon.co.jpで購入

アスキードットPCロゴ

R

http://www.asciidotpc.jp/

本記事は「アスキードットPC 2007年2月号」の特別付録を元に、編集・再構成したものです。




前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ