肝心の本体である
Android SDKをインストールする
続いて、Android SDKをダウンロードする。Androidの開発者向けページはGoogleのサイトの中にある。
右側上にある「SDKをダウンロードします」のリンクをクリックすると、英語のダウンロードページが開く。各プラットフォーム別にZIP圧縮したSDKのリンクがあるので、必要なものをダウンロードする。なお、原稿執筆時点での最新版は1.5 R2である。このZIPファイルの中には「android-sdk-windows-1.5_r2」フォルダがある。
ダウンロードしたZIPファイルの中にあるフォルダを適当な場所にコピーするのだが、AndroidのSDKは随時新バージョンが登場するため、まず何らかのフォルダ(たとえばC:\Androidなど)を作り、その下にSDKを展開したほうがいいだろう。
フォルダをコピーしたらその下にあるtoolsフォルダに対して、パスを設定する。このフォルダには各種のコマンドが含まれており、そのコマンド類を起動させるために環境変数pathにフォルダを設定しておく必要がある。
これには、コントロールパネルのシステムを使う(Windows以外の環境では最初に示したURLにあるインストール手順の記載に従って欲しい)。
システムプロパティの詳細設定タブ(Vistaの場合には、コントロールパネルからシステムを開き、左側にある「システムの詳細設定」リンクを使う)にある「環境変数」をクリックする。「システム環境変数」にある「Path」を探し、下にある「編集」ボタンを押す。表示されたダイアログボックスの「変数値」の欄には、現在のパスが入っているので、その最後にセミコロン(;)をおいてからtoolsへのパスを追加する。
今回の例では
(すでにあるpathの値);C:\Android\android-sdk-windows-1.5_r2\tools
とする。
Eclipse、SDKのインストールが終わったら、Eclipseを起動して、Android用プラグインの追加作業に進む。初回の起動時には少し時間がかかる。起動したら、「Help」にある「Software Updates...」を選択する。
そうするとウィンドウが開くので、右側にある「Add Site」ボタンを押す。開いたダイアログに以下のURLを入力する。
http://dl-ssl.google.com/android/Eclipse/
Android developersのサイトにあるインストール手順では、ここでhttpsから始まるURLを入れるように指示されているが、これではうまくいかなかった。このためURLは、httpとしてあるがパスなどは同じである。
URLを入力してOKでダイアログを閉じると、リストに入力したURLが追加されているはずだ。URLの前にある三角マークをクリックすると、表示が展開され「Developer Tools」という項目が出るはずだ。その行の先頭にあるチェックボックスをオンにしてウィンドウ右側の「Install」ボタンをおせば、インストールが開始され、「Android DDMS」と「Android Development Tools」がインストールされるはずだ。このとき、ライセンスを受け入れるかどうかなどのダイアログが出る。
インストールが終了したら、ウィンドウを閉じ、一回Eclipseを終了させる。再度起動すれば、Andriodの開発環境の準備が整うはずだ。
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