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写真で見る「ビジネスコミュニケーション東京2009」

コスト削減をすぐ実感!? テレビ会議システムに注目

2009年05月28日 14時00分更新

文● 行正和義

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NTT東日本のブース

写真1 会場で目立つひときわ大きなブースで、フレッツ光関連製品・サービスをアピールするNTT東日本。IPフォン化によって本社-支社間の通話を無料にする「Netcommunity SYSTEM αNX」なども経費削減に大きく貢献できるはずだ

出展社一覧

写真2 展示会の規模はそれほど大きいものではないが、NTT東日本をはじめ、NEC、パナソニック、日立製作所、OKIなど大手情報通信機器メーカーが揃って出展している

 5月27日と28日の2日間にわたり、池袋サンシャインシティ文化会館にて「ビジネスコミュニケーション東京2009」が開催されている。“中堅中小企業のIP&モバイル化を推進する専門展”と題されたこの展示会は、出展企業30数社という小規模の展示会ではあるものの、その名のとおり中小規模の企業にとって堅実に導入できる情報通信機器の展示会となっている。

 中堅・中小企業にとって社のシステムを合理化するのに役立つ機器といえば、IP電話およびテレビ電話会議システムが筆頭に挙げられるだろう。実際、各社ブースで最も多く目に止まったのは各種テレビ会議システムだ。ノートPC内蔵のWebカメラなどが普及したこともあるが、社内IP電話システムと併せて効果的に遠隔地の支店・事業所と情報共有を可能にするのがメリットだ。

NTT東日本のテレビ会議システム「MEETINGBOX」

写真3 社内電話システムの中でも会場で特に目立ったのが会議システム。テレビ会議に必要な装置は各社がこぞって展示していた。写真はNTT東日本の「MEETINGBOX」

パナソニックの会議電話「KX-NT700N」

写真4 パナソニックの会議電話「KX-NT700N」。サーバー設置なしでも利用可能で、SDカードに録音できるなど、単体での機能が多彩

 いま話題のパンデミック対策としても“実際に会わない会議”は重要だが(関連記事)、それ以上にこの不景気な時代において出張費を激減できるという点で費用対効果がすぐに得られるのは確かで、効果のあるIT化手段として再認識したい。

沖電気の企業向けネット接続サービス「@PTOP」

写真5 IP電話、テレビ会議システムをパンデミック対策のひとつとしてとらえられているのも確か。沖電気の企業向けネット接続サービス「@PTOP」でもテレビ会議システムの利用など、運用時のメリットをアピール

NECのテレビ会議システム「UNIVERGE SoftClint」

写真6 NECのテレビ会議システム「UNIVERGE SoftClint」。会議だけでなく遠隔地の相談システムとしての利用も考えられている。個々のユーザーはWebカムとPC、専用サーバーも不要でインスタントメッセージの送受信も可能

 このほか目についたのは、各社のIP電話やPHS/携帯電話を使った連絡システムなど。いずれも会社のシステム全体を入れ替えるほどの規模でなくても、業務の効率化を図るのに手頃なシステムだ。大企業やIT企業では高度なIT化が進められてすでに導入済みのシステムも多いことと思うが、中小規模の企業であっても社内の情報の共有や円滑化を進めることができるだろう。

日立製作所のPHSサーバー「CX9000IP」

写真7 IP電話だけでなく、社内のコードレス電話としてPHSを利用しているケースも多いはず。日立製作所ではPHS端末を用いるサーバー「CX9000IP」の各種利点をアピールするほか、IP電話に適した卓上型PHS「PHS-30DA」を展示

ネットワンシステムズの携帯電話連携ソリューション

写真8 IP電話だけでなく、携帯電話からの各種業務利用もいくつか見かけることができた。ネットワンシステムズでは、スマートフォン(NTTドコモのBlackberry)などの携帯電話で各種業務アプリケーションを操作するなど、ビジネスの効率化をデモンストレーション

 こと中小企業におけるオフィスワークのIT化を見ると、文書のデジタル化を促進する各種製品・ソリューションによってペーパーレス化はある程度順調に進められているようだが、社内連絡などの比較的単純な業務の効率化は見落とされがちだ。主に電話を中心とした社内システム機器をもう一度見直してみるのもよいだろう。


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