「Blu-ray Disc」と言えば、多くの人が思い浮かべるのはレコーダー……というのもそろそろ昔話。昨年以降、BDソフトの発売タイトル数は大幅に増えている。そこで注目を集めているのがBDプレーヤー。昨年末から低価格のモデルが登場し、普及価格では2万円台というモデルも登場している。
とはいえ、地上デジタルどころか、BSデジタル放送さえも凌ぐ高画質・高音質が売りのBDだけに、安価なだけでは困る。実際、本格的なホームシアターを意識したBDプレーヤーには50万円近い高価なモデルもあるだけに、低価格機の実力はとても気になるところだ。
そこで今回は、比較的手頃な実売4~5万円前後のモデルを集め、その画質・音質や使い勝手を検証してみた。同価格帯の強力なライバルとして、「プレイステーション3」も合わせてチェックしている。
取り上げるBDプレーヤーは、ソニーの「BDP-S350」、パナソニック「DMP-BD60」、パイオニア「BDP-320」の3機種。
記事掲載時、一部「BDレコーダー」と表記していた箇所がありましたが「BDプレーヤー」の誤りです。お詫びして訂正いたします(2009年6月9日)
いずれも1080p(24p対応)出力やHDオーディオ対応など、BDソフト再生に関する最新の機能はすべて備えている。HDオーディオ出力では、各信号のビットストリーム出力だけでなく、デコードした信号をマルチチャンネル音声としてHDMI端子から出力できる。
また、ネットワーク経由でソフト購入者向けの映像特典などをダウンロードできる「BD-LIVE」にも対応。プレーヤー側は基本的にUSBメモリーやSDメモリーカードなどの外部メモリーを装着することで、ダウンロードしたコンテンツを保存できる。
BDプレーヤー3機種機能比較 | |||
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ソニー BDP-S350 | パナソニック DMP-BD60 | パイオニア BDP-320 | |
実売価格 | 4万円前後 | 5万円前後 | 5万円前後 |
再生可能ディスク | BD-ROM、BD-R/ -R DL/-RE/-RE DL、 DVD-ROM、 DVD-RW/-R/-R DL/+RW/+R/+R DL、CD-ROM、CD-RW/-R |
BD-ROM、BD-R/ -R DL/-RE/-RE DL、 DVD-ROM、DVD-RAM/-RW/-R/-R DL/+RW/+R/+R DL、CD-ROM、CD-RW/-R |
BD-ROM、BD-R/ -R DL/-RE/-RE DL、 DVD-ROM、 DVD-RW/-R/-R DL/+RW/+R/+R DL、CD-ROM、CD-RW/-R |
再生可能な音声・動画フォーマット | BDビデオ、DVDビデオ、DVD-VR、AVCHD、AVCREC、JPEG、DTS-CD、CD-DA | BDビデオ、DVDビデオ、DVD-VR、AVCHD、AVCREC、JPEG、MP3、DivX、SDビデオ、CD-DA | BDビデオ、DVDビデオ、DVD-VR、AVCHD、JPEG、WMA9、MP3、CD-DA |
入出力端子 | HDMI×1、コンポーネント出力×1、 D4端子×1、Sビデオ出力×1、 ビデオ出力×1、ステレオ音声出力×1、デジタル音声出力×2(光/同軸)、 Ethernet×1、EXT端子(USB)×1 |
HDMI×1、コンポーネント出力×1、 D4端子×1、ビデオ出力×1、ステレオ音声出力×1、 デジタル音声出力×1(光)、Ethernet×1、 SDメモリーカードスロット×1 |
HDMI×1、コンポーネント出力×1、 ビデオ出力×1、ステレオ音声出力×1、 デジタル音声出力×1(光)、Ethernet×1、USB×1 |
消費電力(カッコ内は待機時) | 26W(0.3W) | 17W(0.4W) | 26W(0.3W) |
本体サイズ/重量 | 幅430×奥行き220×高さ60mm/約2.9kg | 幅430×奥行き242×高さ49mm/約2.6kg | 幅420×奥行き287×高さ75mm/約3.5kg |
