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長~く使える極上のPCケース2009 第5回

イケてるケース、ナイスなケースを紹介!

長~く使える極上のPCケース2009【シルバーストン編】

2009年05月26日 20時00分更新

文● 山田 広樹

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気になるポイントをチェック!

 極厚アルミによる一体成形ボディー以外にも、本製品にはさまざまな工夫がある。静音と冷却を両立したユニークな工夫や、使い勝手を高める細部の工夫など、特異なケース構造以外にも見所は盛りだくさんだ。

HDDは付属のトレーでドライブベイに固定。トレーへのHDD固定はネジ止めとなっており、完全ツールレスではない

電源とSATA端子が一体となったパーツ「SST-CP05」を1基内蔵し、HDDのホットスワップが可能だ

光学ドライブは同社おなじみの大型のクイックロック機構で固定する。なお、ドライブベイ部分の板厚が薄く見えるが、実際に1mmと薄く、ドライブ非搭載時は少々剛性が心許ない。ただドライブを搭載するとそれで剛性が増すため問題ない

前面端子やHDD関連のケーブルを通すケーブルホールを備え、ケーブルをスッキリとまとめられる。ホールには切断面にカバーを備え、こすれなどによる万が一のケーブル切断、ショートを予防する

HDD冷却用に設置された前面の18cmファンは、エアフィルターを備える

3.5インチシャドーベイは2基のユニット構造となっており、上側を外すと、30cm級ビデオカードの搭載も容易なうえ、ビデオカードへの冷却風導入にも効果的

サイドパネルは板厚1mm。四辺をL字型に曲げることでペコつき感を大幅に低減。薄いため軽く、脱着とケース内メンテナンスがしやすい。開口部を備えないほか、内側には吸音材が貼り付けられており、静音性を重視しているのもポイント

左サイドパネルにはパネル脱着用のクイックロック&リリースレバーを搭載。レバーを上げ下げすれば、すぐにパネルを着脱できる。さらにセキュリティーロックホールを備え、ここに南京錠などを付ければパーツ盗難も予防できる

上面、リアファンはフィンガードを搭載。CPUクーラーなどのケーブルがファンに接触しにくいのがうれしい。ファン風向は上面が吸気、リアが排気のL字型となっている

サイドパネルや5インチベイカバーはヘアライン加工が施されている。なお、同社のケース外装はヘアライン加工がかなり多く、同社の“お気に入り”の仕上げらしい

シンプルな内部構造はメンテナンスしやすく、
さらに工夫も光る

 Fortress(SST-FT01)は一体成形のシャーシ以外は、極めてシンプルな構造のケースだ。とくに内部は電源ユニットを底部に設置する以外、レイアウトは極めて保守的とも言えるほど。ただ“柱”やパーティションなどがないぶん、物理的に手を入れやすく、メンテナンス性はかなり高い。
 基本的にオプションとなるものの、HDDをホットスワップできる「SST-CP05」のアイデアも秀逸。このホットスワップシステムを、ケースを開放することなく利用できれば満点だったが、それは贅沢な要求だろう。また、HDDベイユニットを取り外して、グラボ搭載スペースとエアフローを確保できるのもいい。
 開口部が少なく静音性が高いほか、極厚アルミによる質感の高さは、AVパソコンに好適。さらにHDDベイユニットを取り外してSLI/クロスファイア対応のゲーム向けケースとしても利用できるなど、シンプルな構造ながらよく考えられた優秀なケースだ。

(次ページへ続く)

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