最新パーツで組んだ自慢のPCには、外観からでもPCの高性能を感じさせる、極上のこだわりケースを組み合わせたい。極上ケースは外観の美しさだけでなく、冷却、静音性能も高く、まさに自慢のPCにうってつけ。高い工作精度やケース剛性はメンテナンスしやすく、さらに一生モノとも言える耐久性も備えている。高い買い物に感じるかもしれないが、こだわりケースは快適に使えるうえ、長く使えて実は超お買い得なのだ。本特集では昨年に引き続き、メーカー別に全5回で極上のPCケースを紹介しよう。
Made in Japanならではの
こだわりと高い技術の結晶
設計から製造まで“日本製”による高い技術と、品質が魅力のアビー。アビー製品を手にした時「これが日本製のいいところなんだ。細かいところまで分かってるよね」と、思わず顔がほころぶこともしばしば。アルミへのこだわりもアビー製ケースのポイント。スティールでは得られないアルミならではの、高級オーディオ機器を連想させる質感の高さがいい。
また、アルミケースは素材の特質上、剛性が低下しがちだが、アビーではシャシーをスティール、外装をアルミと素材を使い分けることでこの問題をクリア。実用性と美しさとを両立している。アビーはPCパーツでは少なくなった、誇り高い日本製による高品質、高品位の両方を実感できるブランドだ。
smart SC120D
●URL:http://www.abee.co.jp/Product/CASE/smart/SC120D/
●実売価格:1万9980円前後
机の上での使いやすさを追求
こだわりのデザインにも注目
ケース前面下部がスッパリ切り落とされた、L字型デザインが特徴的な「smart SC120D」。これはくぼんだケース前面のスペースに、キーボードを収納して机の上を広く使うためのアイデア。特異な形状に目を奪われがちだが、細部にまでこだわったデザインや、机の上で使うための気配りも見逃せない。たとえば目につきにくい場所に追い込まれた吸排気口、SSDを搭載可能な2.5インチデバイス用ベイ、制震機能を備えたインシュレーターなど。特異な形状だからこそ、アビーの細かな気配りが際だつとともに、細かな気配りがこの特異なデザインを、実用性の高いものにしている。
ケース全体のシルエットは奇抜ながら、外装は凹凸の少ないシンプルなもの。ケース下部のユニットはミラーフィニッシュとなっており、机の周囲が映り込むことでケースが宙に浮いているように見える。また、見えにくいケース下部の部分もミラーフィニッシュとなっており、ケース周囲の映り込みが反射光となって、暗い中へキーボードを滑り込ませることの心理的圧迫感の軽減にもなっている
前面にはUSB×2、eSATA×1を備え、実用性が高い。端子形状の並びにも注目。eSATAのため完全左右対称ではないものの、円と四角を対称的に配置。ケースそのものは不安定なシルエットながら、ユーザーはどっしりとした安定感を感じられる
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