メイン環境を
ノートPCにしてしまいましょう
HAL子さんが目指しているのは、ノートPCを「メイン環境」として使うスタイルのようです。
HAL子さんが言うように、ノートPCをメイン環境にすることで様々なメリットが生まれます。先に挙げたネット上のサービスを利用し、クラウド・コンピューティングを実現できることはもちろん、データの管理でも効率化が図れるのです。
最近安くなったこともあり、すっかり一般化したUSBメモリ。それを使って、デスクトップからノートPCにデータをコピーして、作業を続け、また戻す、ということをしている人も多いはずです。HAL子さんに言わせれば、これはナンセンス! 抜本的に環境をリプレイス(移行)できるタイミングで、ノートPCに集約してしまいましょう。そうすることで、データの散逸や、複数のバージョンのデータのやり取りで混乱するという非効率な状態を避けることが出来ます。
ただし、注意すべき点もあります。まず、ノートPCのハードディスクは、デスクトップに比べてサイズが小さく、衝撃が加わることも多いため、バックアップをこれまで以上にきちんと取る必要が高まります。また、当たり前ですが、盗難されることも考えて、パスワード保護はかけておきましょう。意外とかけないまま使っている人、多いんですよね……。
もはや必然になった
デュアルディスプレー環境
クマさん:「でも、せっかくグラフィック性能が良くなったノートPCでも、画面が小さいのは俺は辛いなあ……。ダメだダメだ」
HAL子さん:「(お前の目は節穴か!?)だから、モニターは別に用意するんですよ!」
春美ちゃん:「が、画面が2つ。私こんなの良くわかんないです。1個でも迷うときがあるのに……。ふ、ふえーん」
クマさん:「お、おい、こんなことで泣くのか? これがゆとりって奴か??」
山本くん:「(世代は関係ないでしょ……)大丈夫。1つだけ表示させることもできるし、確かにデスクトップと同じように使えるよ」
HAL子さん:「甘いわ山本くん! 同じように、じゃなくてそれ以上に、が正しくてよっ!」
山本くん:「HAL子さん、目が光って……ま、まぶしい……」
これまでDTPの世界で利用されることも多かったデュアルモニター環境は、Photoshopなどのグラフィックソフトのツールパネルをサブディスプレーに置くことで、作業画面を最大状態で使えるため、作業効率を大幅に高めることができるのです。
ブルーカラー・シルバーカラーに比べ、日本のホワイトカラーは生産性が低いと指摘されます。工場では工具を出して、作業し、しまう一連の動作をいかに1秒縮めるか、ストップウォッチで測定し、作業工程を改善する活動も行なわれています。
例えば、オフィスソフトの操作でも3秒掛かっていたものを1秒に短縮できれば、作業時間をトータルで見ると時間だけでなくコストの圧縮にもつながる……。そんな発想が不景気の今だからこそ求められているとも言えるでしょう。
しかし、外出先から帰ってきて、いちいちノートPCのモニターアダプタを接続するのは面倒です。そこで、今「キテる」アイテムがあります。USBディスプレーです。
クマさん:「なるほど! こりゃ1本とられた」
山本くん・春美ちゃん:(これ、笑ったほうがいいのかな……)
HAL子さん:「さてと……あとは電話契約なのですが」
クマさんの分りにくいダジャレをスルーして、HAL子さんは電話についても解説を加えてくれそうです。携帯電話に比べて見過ごされがちな固定電話も、この際そのポテンシャルやコストパフォーマンスをもう一度見直してみましょう。その話は、また次回!
著者紹介:松本淳
ネットベンチャー・出版社・広告代理店等を経て、現在、東京大学大学院情報学環修士課程在籍。ネットコミュニティやデジタルコンテンツのビジネス展開を研究しながら、デジタル方面の取材・コラム執筆、映像コンテンツのプロデュース支援活動を行なっている。米PMI認定PMP・デジタルハリウッド大学院デジタルコンテンツマネジメント修士。
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