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コクヨのCO2削減実験場

総工費約7億円!の“エコライブオフィス”

2008年11月21日 10時00分更新

文● 行正和義

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 総工費7億円。将来に向け、エコなオフィスへの大規模な試みが始まった。コクヨが品川駅近くの「コクヨ東京ショールーム(東京都港区港南)」にCO2削減実証実験オフィス「エコライブオフィス品川」を開設したのだ。“環境を意識しながら創造性・生産性を高める”ことを目的に、オフィスからのCO2削減を提言していくモデルとしてアピールしつつ、実際に同社社員の働く場として利用して、どれだけのCO2削減効果があるかを実験していく。

エコライブオフィス

オフィス部には中央に天窓のあるスペースが用意されてグリーンをが配置。その周辺はスツールとPC台が置かれているが、休憩スペースではなくここもちゃんとしたワークスペース。1日中仕事をしてもいい

エコライブオフィスレイアウト

エコライブオフィスのレイアウト。いわゆる普通のオフィス部と会議・プレゼンテーションの場であるスタジオ、そして屋外エリアのガーデンで構成されている

エコライブオフィス外観

エコライブオフィスは同社品川ショールーム(品川駅南口)に設けられ、実際に同社社員(営業部および環境関連の商品開発部)が勤務することになる

 エコライブオフィスは天窓による自然採光、窓には小窓を採用して自然換気を行うなどの工夫のほか、空調や照明に対人センサーが装備されて直下に人がいない場合はライトが自動で減光・消灯し、その部分の空調も停止されるといった機能が盛り込まれている。

 また、ペーパーレス化に貢献する電子黒板、出張を省略できるハイビジョン会議システムなど、CO2削減効果を期待できるいわゆるハイテク機能が揃っている。しかし、「なによりも重要なのは、そこで働く人がそれぞれエコ意識を持つこと」とは、同社の黒田章裕代表取締役社長の言。

黒田章裕代表取締役社長

社員の意識改革は「総務部」などの業務としてではなく、トップから行わなくてはならない。ぜひとも(社内の担当者ではなく)経営者の方々にエコライブオフィスを見に来てほしいと語る黒田社長

CO2削減効果

CO2削減効果は照明や空調のものが多いが、やはりポイントとなるのは「働き方で減らす」という社員側の意識変化

 黒田氏によると、CO2削減などの環境負荷低減はまずは工場の生産の現場、次に運輸業界で実施され、工場や輸送での電力・燃料費の削減はそのまま直にコストとして響いてくるため急速に普及したが、オフィスでは効果はさほど大きくないとされることや、間接的な費用となるため社員ひとりひとりのエコ意識が育ちにくいとのこと。

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ハイビジョンプロジェクターを使った遠隔地テレビ会議システム。ヒトやモノを移動させず、CO2排出削減に貢献する

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広々とした「スタジオ」エリア。プレゼンテーションや会議などの設備が設けられている

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会議室には「松」「杉」といった名前が付いているが、テーブルや椅子はそれぞれの木材の間伐材を利用しているのが特長

タップ

オフィス部は机が並ぶフリーアドレス制。無線LANの充実やペーパーレス化によって個人の荷物が非常に少ない

ミーティング

オフィス部の照明はLEDパネル。LEDの間にある孔が空調の吹き出し口で、その奥にある小さなドームがセンサーとなっていて下に人がいなければ照明の減光や空調の停止が行なわれる

タップ

各テーブルにある電源タップもインテリジェントで、各タップの消費電力を参照できる

ミーティング

ちょっとしたミーティングであればオフィス部中央近くにあるスペースに。間仕切りを付ければ周囲と空間が遮断される

次ページ「屋外で一日中仕事をする“ガーデン”オフィス」に続く

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