マクロ写真との合成がダイナミックフォトの醍醐味
ダイナミックフォトは、連続写真の中から動く被写体だけを自動で切り抜き、背景用のもう1枚の写真に合成するもの。
メインの被写体を20枚の連続写真、もしくは1枚の静止画から選択できる。なお、連続写真の再生時間は1/2/4秒から選べるが、コマ数は変わらないため、順に毎秒20/10/5コマの動画として再生されるだけだ。1秒だと動きは滑らかだが時間が短すぎ、4秒では動きが粗くなるためカクカクしてしまう。2秒再生が無難だろう。
切り抜かれた連続写真は合成画像内で動画として再生されるので、手軽にオリジナルのミニ映像作品が楽しめる。合成画像はカメラ内でしか再生できないものの、カシオが用意するフォーマット変換サービス「ダイナミックスタジオ」を使って、MOV形式やYouTube用のFLV形式などにも書き出せる。利用料は無料だ。
筆者が試した限りでは、マクロ撮影の画像と組み合わせた合成写真に一番魅力を覚えた。子供やペットを主役にした家族間での楽しみから、アート作品まで幅広く楽しめるだろう。
【Conclusion】
○ 特殊撮影のほかにも、肌の色を補正する女性向けのメイクアップモードを搭載しており、男女問わず楽しめる。画質面も満足のいくレベルだ。
× 機能の多さにインターフェースの成熟が追いついておらず、目的の機能を呼び出しにくい。そのためせっかくの撮影チャンスを逃しがちになる。