カシオ計算機のコンパクトデジカメ「EXILIM」に新モデル「EXILIM Hi-ZOOM EX-H10」が登場する。その最大の特徴はバッテリー駆動時間だ。
充電いらずの10日間
EX-H10は、回路の省電力化や新開発のバッテリーの採用などで、1回の充電で1000枚の撮影が可能。1日100枚撮影したとしても10日間は充電する必要がなく、短期の旅行であれば充電器を持参する必要がない。
また、広角側の画角が35mm判換算で24mmと、コンパクトカメラとしては広いのも特徴。大きな建造物なども撮りやすくなっている。
風景をより綺麗に撮るモードを搭載
新開発の「風景モード」は、撮影した写真の画像解析を行ない、適正に補正をかけるモード。「鮮やか風景」と「もや除去」の2種類の処理が行なえる。
鮮やか風景は、写真の中の鮮やかな色だけを引き立たせる。画像全体を補正するわけではないため、例えば暗い部分が不自然に明るくなったりすることがない。
もや除去は、スモークのかかった風景を撮影した際に、そのスモークを除去する機能。例えば朝もやの街角をもや除去オンで撮影すると、もやが消えて街並みがはっきり写る。
そのほか、撮影した画像の被写体を切り抜いて別の静止画と合成し、さらに被写体を動かしてアニメーションを作成する「ダイナミックフォト」も進化した。
EX-H10では切り抜いた被写体の拡大/縮小ができるほか、8種類のアニメーションテンプレートを用意。動くハートや花束など、被写体(写真)の代わりに使用できる。
さらに、背景となる静止画をパソコンからカメラに転送できるようになったほか、カメラのみで動画をMotionJPEGとして出力できるようになった。
撮像素子は有効1210万画素のCCDセンサーを搭載。光学ズームは10倍で、MotionJPEG形式の動画(最大1280×720ドット、24フレーム)撮影もできる。
ボディーカラーはシルバーとピンクの2種類。発売日はシルバーが7月3日、ピンクが7月中旬。予想実売価格はどちらも4万円前後だ。