夏休み恒例の『InterSafe Personal』無償提供に併せて制作
アルプス システム インテグレーション(株)(ALSI)は24日、ウェブフィルタリングソフトの役割や重要性を告知・啓蒙するための再現ドラマ仕立てのビデオを作成、配信を開始したと発表した。同社が2004年から夏休みシーズンに無償配布しているウェブフィルタリングソフト『InterSafe Personal』(インターセーフ パーソナル)について、その役割をより多くの人に知ってもらうための方策で、ビデオのほかに同ソフトの解説ページや無償ダウンロードページが用意されている。
母子で楽しくウェブサイトを閲覧していると、ある日突然パソコンに見たくなかった映像が…… |
ALSIのInterSafe Personalは、インターネット上で公開されているウェブサイトのうち、アダルト/グロテスク/詐欺など、子どもやパソコン初心者に見せるべきではないサイトの情報を収集・管理して、閲覧を抑制する家庭向けウェブフィルタリングソフト。
本日(24日)から9月30日まで無償ダウンロードが可能で、インストールすると9月30日までは無料でフル機能が利用できる。9月30日以降も続けて利用したい場合には、年間4410円(ダウンロード版の場合)のライセンス料を支払えば継続使用が可能となる。
フィルタリングソフトを知らない保護者が57.7%もいる現実
従来から同社は夏休みや冬休みなど、長期間子どもが休みになる時期に合わせてフィルタリングソフトの無償配布を行なっているが、今月21日に警察庁が公表した“平成18年版警察白書”を見ても、中高生の8割以上がインターネット上にあるわいせつな画像や残虐な画像を見たことがある(存在を知っている)と答えており、逆に保護者のうち57.7%がウェブフィルタリングソフトというものを知らない、と答えている。こうした状況を受けて、単に配布するだけでなく、フィルタリングソフトの存在を広く知らすしめる必要があると考え、同社独自のビデオを制作、配信するに至ったとのこと。
ドラマに続いて表示される、フィルタリングソフトの役割を説明したページ |
ビデオは、実際にTV番組の再現ドラマなどに出演している俳優および制作会社に依頼して作ったもので、劇中には残虐なシーンなどは登場しないものの、小学3年生がパソコンに興味を持ち、自分でウェブサイトの検索・閲覧を覚えて操作していくうちに、残虐で見たくない映像に当たってしまい、ショックを覚える。そうした事情を知ったパパとママがフィルタリングソフトを使って事なきを得、子どもも安心して再びウェブサーフを楽しめるようになる、というストーリー。
同社のセキュリティソリューション部セールスマーケティング課InterSafe担当チーフの猪瀬 森主(いのせ もりす)氏は、「今は過渡期で、親の世代はインターネットを知らない、使っていないが、子どもは学校で習ってきて飲み込みも早く、一人でパソコンが使いこなせてしまう。そんな一番危険な状況なのに、ウェブフィルタリングソフトが広く知られていないという状態になっている。(今回の方策は)無償提供がメインなのではなく、まずビデオを見てもらうこと、フィルタリングソフトの存在を知ってもらうことが第一。その上で自分の環境に必要と思った方にはダウンロードして使ってもらいたいが、ダウンロードされなくてもいい。ISPやインターネット協会、学校などさまざまな場所でこのビデオを役立ててほしい」と、今回ビデオを制作、配信した理由を説明した。