Vistaでは次期バージョンのウェブブラウザー「Internet Explorer 7」が標準搭載される。タブブラウジングに対応したほか、セキュリティー機能の強化やペアレンタルコントロールの追加も行なわれる。
Windows Vistaには、ウイルスやトロイの木馬などの“マルウェア”を検出し、削除するためのインターフェースが追加される。同時にフィッシング対応機能も追加され、URLがIPアドレスになっているサイトや、フィッシングサイトのデータベースに登録されているサイトを開こうとした際に警告が表示される。
マルウェアの検出画面(左)とフィッシングサイトの警告(右) |
フィッシングサイトの警告には2段階があり、IPアドレスの書式などから疑わしいサイトと判断した場合は「フィッシングサイトかもしれません」という警告を出し、アドレスバーが黄色になる。一方、データベースに登録されたフィッシングサイトの場合は、ページの表示は行なわず、アドレスバーは赤色になる。
警告メッセージと、アドレスバーの色に注意 |
家族などとパソコンを共有する場合には、ペアレンタルコントロールも必要な機能だろう。Internet Explorerだけでなく、Windows Vista自体の利用制限もかけられる。ウェブサイトのフィルタリングだけでなく、1日に子供がパソコンを使っていい時間や使っていいプログラムの設定が可能。何を使ったかのログも残せる。
ペアレンタルコントロール画面。管理者(親など)がユーザー(子供など)の操作に制限を加えられる |
Internet Explorer 7の最大の特徴は、タブブラウズに対応したことだろう。デモでは、インターネットの検索結果をCtrl+左クリックで別タブとして開く方法が提案されていた。現在開いているタブはサムネイルで不要なものを閉じてしまえるのも便利だ。
複数の検索結果をCtrl+左クリックで開いていく(左)。アイコンをクリックすることで、現在開いているウィンドウを一覧表示できる |
印刷時にプレビューできるようになったのも、地味だが便利な機能と言えるだろう。
プレビュー画面。マウスで選択した範囲だけを印刷することもできる |