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ビルコム、SNSで得た口コミ情報を物販に結びつける新サービス“ビルコレ”のβサービスを開始

2006年03月22日 17時10分更新

文● 編集部 小林久

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ビルコム(株)は22日、“SNS”(Social Networking Service)の仕組みを利用し、知人の購入した商品の情報を得たり、口コミでおすすめ商品を紹介できるウェブサービス“ビルコレ”のβサービスを開始したと発表した。初年度で2300万円の売り上げ、会員数21万人の獲得を目指す。

トップ画面
ビルコレのトップ画面

ビルコレの参加者は、日記やメールの公開やコミュニティーへの参加に加え、最近買った製品やこだわっているブランド、好きなタレントなどの情報を自分のサイトに公開できる。また、近い趣向を持つ人々が集まる“ファンコミュニティー”の作成も可能。アフィリエイトの仕組みも提供し、口コミ情報を物販に結びつけていくことで収益を上げる。ビルコレの情報を通じて提携ECサイトの商品が売れた際には、その一部がビルコムにバックされ、さらにその一部がユーザーにも還元される仕組みだ。

太田CEO
太田CEO

提携サイト数はサービス開始時点で45サイト。月内に57サイトに増やす。取り扱い商品数は現状で100万アイテム。4月には300万アイテムとする。利用料金や還元率に関しては提携ECサイトと個別交渉する。アフィリエイトシステムは、ビルコムが独自に開発したシステムのほか、リンクシェア・ジャパン(株)のシステムも利用できる。アフィリエイトでは、紹介者と購入者の両方にポイントが還元される(割合は2:1)。このポイントは3ヵ月ごとに現金化できる。

ファンコミュニティーなど“趣向のハッキリとしたユーザーの集まり”という特徴を生かした広告収入も見込む。また、他のユーザーに影響力の強いユーザーに対しては特典を与えることも計画している。同社では他者に対する影響の強さで、ユーザーを5段階に格付けしているが、その最高ランク“5ビル”ユーザーには、新商品のモニタープレゼントやイベントへの優先参加といった特典を用意する。その際、情報提供を行ないたい広告クライアントや提携ショップから追加料金を徴収する。



マイページ
ユーザーごとのページ。友人(ビルトモ)の購入した商品が並んでおり、クリックするとコメントなどが参照できる
相性診断 アフィリエイト
ビルコレには誰もが参加できるが、ビルトモになるには条件がある。写真の相性診断はそのひとつ。購入履歴などから、近い趣味の人かどうかが分かるアフィリエイトは、紹介者だけに報酬がバックされることが多いが、ビルコレでは商品を購入した際のポイント還元の一部を紹介者に回すという体裁になっている

本日東京・渋谷区の表参道ヒルズで開催された発表会には、ビルコム代表取締役兼CEOの太田滋(おおた しげる)氏が出席。ビルコレをSNSの第二の幕開けとなる“BNS”(Buzz Networking Site)と位置づけた。Buzzはマーケティング用語で“話題にする”という意味。匿名の他人から提供された情報ではなく顔が見える友人や知人から情報を得ることで、信憑性と責任感を向上させられる点がビルコレの特徴であるとした。

サービス開始に先立って、ビルコムがインターネットで20~30代の男女1000名に対して行なったアンケートでは、約8割(79.4%)が「何かしらこだわっているものがある」と答えたという。そのこだわりをいつ他人と共有するかに関しては「会ったとき」が60.8%と圧倒的に多く、「誰とも共有していない」が29.7%、「インターネット上で」が24.4%、「携帯メール」が23.8%と続く。同社では個人のこだわりをインターネット上で友人と自由に共有できるサイトの実現を目指すという。

ビルコレへの参加は紹介なしで誰でも行なえるが、誰もが友人になれるわけではない。共通の友人を持つこと、商品の購入履歴などから独自に数値化された相性度が31%以上であること、ユーザーの書き込みに対して別のユーザーが残せる“足跡コメント”の交換を行なっていることなど、特定の条件を満たさなければならない。

フォトセッション
会場にはマルチクリエイターで表参道ヒルズのテーマ曲も作曲した藤原ヒロシ氏、モデルで歌手の土屋アンナさんなども登場した

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