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――VALUESTAR/LaVieの録画ソフトと連動してTV番組を自動転送

NEC、香水瓶を意識した音楽&動画再生に対応するマルチメディアプレーヤー『VoToL』を3月下旬に発売

2006年02月14日 11時03分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は14日、香水瓶を意識したデザインの音楽&動画再生対応ポータブルマルチメディアプレーヤー『VoToL(ボトル)』(型番:PK-MV300)3月下旬に発売すると発表した。記録メディアは内蔵の30GB HDDとSDメモリーカードスロットを持ち、価格は3万9900円。販売はNEC Directでの直販のみで行なわれる。

背面 アニメーションパターン1 アニメーションパターン2
背面から見るとVoToLのロゴだけが目につくシンプルなフォルム2.7インチの大型液晶ディスプレーには状態に合わせてアニメーション表示の設定も可能。これは充電中を示すアニメーションで、ボトルに水が注がれているイメージこちらは内蔵マイク機能を生かして、周囲のノイズ(雑音)を検知し、内部の水が揺れるようなアニメーションを表示したところ(非表示にもできる)
香水瓶を意識したという音楽&動画再生対応ポータブルマルチメディアプレーヤー『VoToL』

同社では国内における2006年のポータブルメディアプレーヤー全体の市場規模を約1000万台(携帯ゲーム機や携帯電話を除く)と予測。このうち音楽専用機については2005年と横ばいの778万台程度で、動画対応機は5倍強の194万5000台と大きく成長すると見込んでいる。そこで、この拡大市場にNECならではの製品を投入するべくVoToLを開発、投入することを決めたと説明する。

製品名のVoToLは、香水瓶の“ボトル”を意識したデザインから来ているほか、“Visual On-demand Tool of Life”の頭文字をつなげた造語で、お気に入りで満たされたボトルを常に持ち歩いてほしいという願いを込めて名付けたという。

前面は2.7インチQVGA(240×320ドット/6万色)表示のTFTカラー液晶ディスプレーと、センターにOKボタンを持つ“セレクトリング”と呼ばれる円状の4方向入力ボタン、およびBack/Guideボタンの操作系を配置。上部にはスクリューキャップのような“VoToL Cap”が設けられ、これをひねることで再生モードなどを切り替えられる。再生モードには、Movie/Music/Photo/Transpeech(後述)/TextおよびSetting(設定メニュー)という6つのメニューが用意される。

動画再生モード 写真再生モード
動画再生モードは青を基調にしたデザイン写真再生モードは緑を基調にしたデザインになる
VoToL Capをひねる動作で切り替えられる再生モード

側面にはSDメモリーカードスロット、マイク/ヘッドホン端子、ホールドスイッチを兼ねたパワーボタン、DC入力端子、マルチコネクター(付属の変換ケーブルでパソコンのUSB 2.0端子と接続可能)などを備える。

本体両側面本体両側面。左サイド(写真左)には、カバー付きのSDメモリーカードスロットが用意されている

一番の特徴は、ポータブルメディアプレーヤーで最もユーザーが負担を感じるファイルの変換や転送の作業を軽減したこと。動画はMPEG-2/-4(SP/ASP対応)、WMV9(DRM 10対応)、および将来はDivXの再生にも対応。音楽はMP3、WMA(DRM 10対応)、WAV、OggVorbis、AACに対応し、市場に出回っているコンテンツの大部分をファイル変換することなく再生できるという。

マルチメディアファイル管理ソフト“VoToL Link”の画面
付属のマルチメディアファイル管理ソフト“VoToL Link”の画面

さらに、2004年1月モデル以降のVALUESTAR/LaVie(TV視聴・録画対応モデル)にプレインストールされた“SmartVision”とVoToLの音楽/映像管理ソフト“VoToL Link”を組み合わせることで、TV番組の録画予約時に同時に転送設定も行なえ、パソコンに接続しておけば録画が完了すると自動的にVoToLの内蔵HDDにもファイルが転送されるという。また、VoToLと同期させたいフォルダーを指定しておくと、そのフォルダーに記録した音楽/映像ファイルを自動的にVoToLに転送することもできる。これにより、例えば深夜に放送されてなかなか見られない番組をVALUESTAR/LaVieでパソコン内に録画すると同時にVoToLにも転送。翌朝はVoToLを持ち出して移動中に視聴する、といった使い方が可能になる。

英会話支援ソフト“Transpeech”の画面
英会話支援ソフト“Transpeech”の画面(マルチモード)。赤を基調にしたデザインとなる

このほか、旅行先での英会話を支援する音声認識/発声対応の翻訳ソフト“Transpeech(トランスピーチ)”を収録。日本語で質問や会話を吹き込むと、言葉を音声認識して自動翻訳し、英文の表示と合成音声による発音が行なえる“シンプルモード”(英→日/日→英両対応)。および日本語の認識結果からそのニュアンスに近い例文を選択して、確実な翻訳が行なえるという“マルチモード”(日→英のみ)の2モードを搭載する。

また、音楽/映像のほかに、JPEG/GIF/PNG/BMP形式の静止画ファイルの表示にも対応し、デジタルカメラで撮影・記録したSDメモリーカードを装着すればその場で簡易スライドショーを楽しめるという。

サイズを比較できるように名刺を並べてみたところ
サイズを比較できるように名刺を並べてみたところ

電源は内蔵リチウムイオンバッテリーを使用し、動作時間はMPEG-2(4Mbps)の連続再生で約4時間、MP3(128kbps)では約8時間。本体サイズと重量は、幅61×奥行き22(最薄部18)×高さ61mm/約188g。本体にはACアダプター、ヘッドホン、PC Linkケーブル、VoToLアプリケーションCD-ROMなどが付属するほか、オプションでクレードル(パソコンに接続して充電とファイル転送が可能)、キャリングケース(牛革製)などが用意される。

別売のクレードル
別売のクレードル

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