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M1000

M1000

2005年09月20日 22時30分更新

文● 島 徹

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文字入力は5種のソフトキーボードから選べる

 M1000 では、ソフトウェアキーボードをタッチして文字入力する。ソフトウェアキーボードの種類は前編でもいくつか紹介したが、

  • QWERTYキーボード
  • 50音キーボード
  • 手書き入力
  • マルチタップ
  • ツータップ入力

の5つが用意されている。各方式は以下で写真とともに紹介するが、面白いのはマルチタップ入力で、一般的な携帯電話と同じ配列の数字キー(文字入力キー)が画面表示される。ただ、入力に対する反応が遅く、文字を入力してから表示されるまで一呼吸待たされるので、一般的な携帯電話機のようにリズミカルに入力するのは難しい。例えば、子音が“o”の文字などはキーを5回押す必要があるが、慣れないと入力が受け付けられていないと勘違いしてキーを押し続け、誤操作になることもある。かな漢字変換には予測変換機能を搭載しており、入力数を減らすこともできる。だが、画面に表示される候補の数は3件と、一般的な携帯電話の予測候補表示に比べて少ない。

QWERTYキーボード:パソコンのキーボード配置を再現。パソコンでの文字入力に慣れているならば使いやすいだろう50音キーボード:50音で表示する。パソコンでのQwertyキーボード配列に慣れていない人でも使いやすいモードだマルチタップ入力:一般的な携帯電話とほぼ同様の入力方法を再現。十字キーと決定キーは端末下部中央の物を使う

 また、これらの文字入力を呼び出す際、画面左下のキーボードアイコンをクリックする必要があるのだが、クリックしてからソフトウェアキーボードが表示されるまでに約2秒ほどかかる。1画面で連続して文字を入力する場合には、継続してキーボードを表示し続ければいいのだが、ウェブサイトで文字を入力する際などは、ページを移動するごとにソフトウェアキーボードが閉じられる。このため、頻繁に文字入力が必要な場合には毎回約2秒ほど待つ必要があり、使いづらく感じた。



パソコン用サイトが見られるタブブラウザーを搭載

 パソコン向けのサイトを閲覧できるウェブブラウザーとして、Opera 7.5を搭載する。5つまでのサイトを開いておき、タブをクリックして切り替え表示が可能ないわゆる“タブブラウザー”機能も有する。また、M1000は無線LAN(IEEE 802.11b)機能を搭載しており、家庭や屋外で無線LANに接続してパケット通信料の負担なしで通信することも可能だ。

5つまでのサイトを同時に開いておけるタブブラウズに対応。また、M1000の横幅に合わせてサイトを見やすくする“フィット表示”にも対応する表示の設定を変更することで、操作用のアイコンバーなどを省略した全画面表示や、拡大/縮小表示(20~200%の間で10%間隔)を行える。画像は20%の縮小表示を行なった状態

 筆者お薦めの料金プランを前編で紹介したが、FOMAの“データ通信プラン”にはパケット通信料定額が適用されていないため、パケット通信料が気になる場合は画像を非表示設定にしてウェブブラウザーを利用するといいだろう。また、画像を表示して利用する場合でも、“mopera U”の“Web圧縮サービス”を利用することでパケット料金を節約できる。これは、画像ファイルなどを非可逆圧縮することで通信量を減らすサービスだ。ちなみに、M1000のOperaにはマクロメディア(株)の“Flash Player 5”がプラグインとして搭載されているが、FlashコンテンツにはFlash Player 5よりも新しいバージョンでしか再生できないものがある。NTTドコモの広報部によれば、Flash Playerのバージョンアップには現在対応しておらず、今後の対応は検討中という。

以下はASCII24のトップページを対象に、

  1. 自宅の無線LAN環境
  2. 通常のmopera U接続
  3. Web圧縮サービスのデフォルトの設定である“圧縮レベル3”
  4. Web圧縮サービスの最大圧縮設定である“圧縮レベル5”

の設定で、ページが完全に表示されるまでの速度の比較を行なった。また、パケット料金が発生するmopera Uでの接続に関しては、M1000に標準搭載のユーティリティーソフト“バイトカウンタ”を利用してデータ通信量も計測した。各数値は各3回計測した平均値を掲載している。

通信方法 ページが完全に表示されるまでの時間 やり取りしたデータ通信量
無線LAN 14秒 -(※2)
mopera U(非圧縮) 18秒 83KB
mopera U(圧縮レベル3) 20秒 59KB
mopera U(圧縮レベル5) 17秒 50KB
※2 バイトカウンタは、FOMA回線でのパケット通信に対してのみ通信データサイズの計測を行なう機能。このため、無線LANでの接続に関しての数値は計測していない

 ページが完全に表示されるまでの時間を見ると、無線LAN接続が最も速いのは当然としても、mopera Uの場合は圧縮による表示速度の変化があまりみられなかった。しかしながら、Web圧縮サービスによってやり取りする通信量は削減されており、圧縮レベルを5に設定すれば、非圧縮の状態と比べて3~4割ほど抑えられる。以下に、Web圧縮サービスを行なった際のスクリーンショットを掲載した。Web圧縮サービスを利用する際の参考にしてほしい。

非圧縮モード:通常の表示モード。圧縮が行われていないためPCで閲覧した際と同様の画質だ圧縮レベル3:非圧縮モードと比べればノイズが浮くが、写真の内容を確認するには支障の無いレベルだ圧縮レベル5:写真の圧縮のノイズが目立つ。写真がキモのコンテンツを閲覧するには厳しい
Web圧縮サービス

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