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libretto U100/190DSW

libretto U100/190DSW

2005年08月22日 00時00分更新

文● 月刊アスキー編集部・藤本

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この外観は
あの“リブ”そのものだ

バッテリ
バッテリはヒンジ部の下部に円柱状のものが搭載されている。おそらく6セルタイプで、重量は若干かさむが、その代わりにカタログ値で5時間以上のバッテリ駆動を可能にしている。

 純粋な実用度では、サイズ面からくる制約が付きまとってしまう本機だが、そこで提案されているのがモバイルエンターテインメントというもの。「エターナルブルー」「ピュリティホワイト」の両カラーモデルともに、DVDスーパーマルチドライブ搭載のドッグが付属するモデルが用意されており、外出先でもDVDビデオを再生して楽しむことができる。しかも、ただ再生できるだけでなく映像を映す液晶に秘密がある。

 サイズは7.2型ワイドで解像度は1280×768ドットだが、バックライトに32個のLEDを配置したLEDバックライトの採用は、PCでは初めてだろう(高級液晶TVでは採用例がある)。冷陰極放電管によるバックライトと比較すると、色再現性に優れるほか、インバータ回路が無いぶん省電力化が可能になったという。また、Windowsを起動せずにCD/DVDを再生できる「クイックプレイ」機能では、QosmioシリーズゆずりのI/P変換、色補正、デブロッキングなどの高画質化回路を利用できる。実際にDVDを再生したところ、色調表現(特に黒)の豊かさ、情報量の豊かさには正直驚かされた。純粋に画質を語れるだけのDVD再生環境を持つPCというのは案外稀なのだ。



●DVDビデオの再生では3時間強



バッテリ駆動時間
バッテリ駆動時間

MPEG-2ファイルの連続再生、無線LANによる連続ファイルコピー、DVD再生(クイックプレイ機能を利用)と極めて負荷の高い処理を行なってのテストゆえにやや厳しい結果となった。とはいえ、東京-新大阪間でのDVD再生は可能だ。

DVDドッグは下に取り付け
DVDドッグは下に取り付ける。USB 2.0接続なので、ホットスワップも簡単だ。ドッグはオプションとしても販売されており、直販価格は3万9900円。

 基本スペックの部分では一般的なB5モバイルノートと同等である。CPUは超低電圧版Pentium M 733(1.1GHz)。HDDも60GB。通信機能はイーサネットから、IEEE 802.11b/gにBluetooth 2.0、I/OもUSB 2.0、IEEE1394、PCカード/SDカードスロットまで用意されている。

 上位モデル(Officeも付属)で24万円前後と安価な製品ではないが、技術の粋を尽くした、このLibrettoにはそれだけの代価が必要になるのも当然に感じられる。


編集部の藤本はU100をこう見た

編集部の藤本はU100をこう見た

「21周年モデルでは 小さいマシンは、ひとめ見て「キャッ!カワイイ」と飛びつける何かがほしい。その点、Libretto20は最高でした。ビデオテープくらいの大きさとカタチ。私の手の大きさにピッタリなキーボード。発売された’96年4月は、わたしがアスキーに入社したときでもあり、これを買って持ち歩いていた同期のワタヌキ君が心底憎かった。その後中古を手に入れて、念願の「マイPC」になるのです。そんなわけで思い入れタップリのlibrettoなのですが、U100にはそういうノスタルジックな気持ちが湧き上がってキューッとなるということはありませんでした。たしかに、液晶はキレイだけど、デザインが! そんなのは瑣末なことでしょうが、なんか飛びつけないんですよ! 20周年モデルだったら、ちょっとは懐かし目の味付けをしてくれても良かったんじゃないか、と恨めしいです。特に残念なのは「リブポイント」が液晶右横のベゼルについてないこと。21周年モデルではぜひ復活させてほしいです。リブポイントを復活してね」



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