DVDが楽しめる超小型エンタテインメントPC
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写真1 天板がブルーとホワイトの2種類があり、それぞれDVDドッグ有り無し(ドッグ付属モデルはOfficeも付属)で計4モデル存在する。 |
2005年は東芝のPC部隊にとって2つの意味を持つ節目の年である。ひとつは東芝グループの創業130周年、もうひとつは初のラップトップPC「T-1100」から20周年である。この20周年記念と題し、2台のノートPCがリリースされた。ともに東芝が得意とする「Thin&Light」を追求したモデルだ。
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キーボードは縦方向のキーピッチが不足気味で、指が太い人にはさすがに若干厳しい。アキュポイントの右側に用意されているのは、指紋認証ユニットである。 |
まず1台目は3年ぶりの復活となるリブレットブランドの「libretto U100」。初代の「Libretto 20」と比較すると、奥行きこそかなり大きくなっているが(U100の165mmに対し、20は115mm)、幅は同じ210mm。カラーは初代のグレーに対し、精悍なブラックとなっているが、この外観はlibrettoそのものだ。重量も約999gとミニPCの名前に恥じないレベルに収まっている。ただ厚みは33.4mmあり、ほかのPCと比べると「分厚いな」という感想を抱く。キーボードは、キーピッチが実測で横方向が14mm、縦方向が12mm。正直タッチタイプできるようになる自信は沸かない。ポインティングデバイスは、スティック状のアキュポイント。こちらは一般的なパームレストの位置にある。
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本体左側面 | | 本体右側面 |
それぞれ左側面、右側面。PCカードもフルサイズだ。さらにIEEE1394やSDカードスロットも装備するなど、I/O関係は省略どころか豊富な部類に入る。無線LANのスイッチがあるのもうれしい。 |
これまでのlibrettoを振り返る
Libretto 20
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Libretto 20 |
'96年4月に登場した初代librettoが「Libretto 20」。Windowsが普通に使えるPCとして衝撃を呼んだ。とはいえ、75MHzのAMD製486に8MBメモリ、270MB HDDでは当時のWindows 95でも動作は正直ギリギリだった。その後、Pentium化された50、ワイド液晶化された100などのモデルが登場している。
Libretto ff1100
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Libretto ff1100 |
Libretto SSシリーズに続いて’99年6月に登場したのは、ダイナブック10周年記念のffシリーズ。リモコン付き専用ヘッドホンを付け、モバイルエンターテインメントPCを謳った。CPUはPentium 266MHz。
Libretto L5
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Libretto L5 |
ff1100Vを最後に、一旦途切れていたLibrettoが復活したのは2001年3月の「Libretto L1」。10インチWXGA(1280×600ドット)の液晶を搭載する新たなコンセプトで人気となったが、CPUのCrusoeが何ともアンダーパワー。2002年4月のL5を最後に再び休息に入る。
Libretto U100シリーズの主なスペック |
型番 |
U100/190DSB |
U100/190DSW |
U100/190NLB |
U100/190NLW(※1) |
予想実売価格 |
24万円前後 |
19万円前後 |
CPU |
超低電圧版Pentium M 733(1.1GHz) |
メモリ(最大) |
256MB(1GB) |
液晶 |
7.2型WXGA |
ビデオ |
Intel 855GME内蔵 |
HDD |
60GB |
光学ドライブ |
DVDスーパーマルチDL(DVDドッグ) |
―― |
無線LAN |
IEEE 802.11b/g |
TV録画機能 |
―― |
※1 U100/190NLWのみWeb直販専用モデル