FSB533対応Pentium Mマザーボード特集 Part.1
FSB533対応Pentium Mマザーボード特集 Part.1
2005年08月01日 01時49分更新
文● 鈴木 雅暢
Pentium Mマザーボードのバリエーションが増えてきた。ASUSTeKの変換アダプタCT-479対応製品を含め、FSB533MHz対応製品にフォーカスを当てて検証する。
モバイル向け最新チップセットを搭載
i915GMm-HFS
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AOpen「i915GMm-HFS」。 |
i915GMm-HFSは、AOpenから発売された最新のPentium M用マザーボードだ。モバイル向け最新チップセットの915GM/ICH6を搭載する現時点で唯一のマザーボードだ。
新チップセットのメリットは、メモリがDDR2-533デュアルチャネルをサポートしたことで、FSB533MHz対応Pentium Mのパフォーマンスをロスなく発揮できる点がまず挙げられる。本製品はDDRメモリも使用できるが、これを使うと新チップセットのメリットがあまり生かせない点に注意したい。もう1つのメリットは、PCI Expressのサポートにより、2基搭載するギガビットLAN、シリアルATAII RAIDのコントローラがPCI Express x1接続となり、PCIバスがボトルネックとならなくなったことだ。以前はこれらのコントローラが133MB/秒しかないPCIバスを共用せざるを得ず、本来の性能が発揮できないことも多かった。
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静音タイプの専用CPUクーラー、拡張版SpeedStepと連携できる静音ツールのほか、細かく束ねたフラットケーブルを同梱。充実したパッケージングも魅力的だ。 |
逆に新チップセットとなって、過去のパーツが一部流用できない点には注意。サウスブリッジのICH6-MはIDEを1チャンネルしかサポートしないため、HDDは事実上シリアルATAしか使えないと思ったほうがいい(HDDと光学ドライブを同一のIDEチャネルで使うことは可能だが、性能は低下する)。また、外部ビデオカード用スロットはPCI Express x16なのでAGP対応ビデオカードも使えない。ちなみにPCI Express x16ビデオカードを使う場合は、スロット周りのジャンパブロックを外す必要がある。
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i915GMm-HFSのバックパネル |
リアパネルI/O部は、PS/2、パラレルなどのレガシーを省く一方、DVI出力やHDTVのコンポーネント/D端子出力を備える斬新な構成。ビデオカードを用意しなくとも、チップセット内蔵のGMA900コアを利用してDVI/HDTV出力ができる点も魅力だろう。実売価格は3万円以上と割高だが、ほかにはない付加価値のある製品といえる。
ベンチマークテストの結果
●Sandra 2005 SR1
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使用メモリ別の転送速度比較。DDR2-533デュアルとDDR333では大きな差があり、DDR333ではCPUがFSB400でもFSB533でも変わらない結果だ。 |
●PCMark04 1.3.0&大航海時代Online
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メモリ性能の影響はどちらでも出ているが、3Dゲームではより顕著だ。大航海時代のグラフィック設定は「最高」(i855GMEm-LFSのみ波の設定「リアル」)。 |
テスト環境
- メモリ
- PC2-4300 DIMM×2(512MB)
- PC2700 DIMM×2(512MB)
- グラフィックス
- オンボードVGA
- HDD
- Barracuda 7200.7
- HDD
- Windows XP Professional JPN(SP2)
i915GMm-HFSの主なスペック |
製品名 |
i915GMm-HFS |
対応CPU(ソケット) |
Pentium M/Celeron M(mPGA479M) |
チップセット |
Intel 915GM/ICH6-M |
メモリソケット |
240ピンDIMM×2、184ピンDIMM×2 |
対応メモリ |
DDR2-533デュアルチャネル、DDR333シングルチャネル |
拡張スロット |
PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2 |
FSBクロック |
100~400MHz(1MHz刻み) |
PCI Expressクロック |
自動設定 |
CPUコア電圧 |
0.700~1.356V(0.016V刻み) |
DIMM電圧 |
自動設定 |
ノースブリッジ電圧 |
1.05/1.50V |
サウンド |
7.1チャンネル出力(Realtek ALC880) |
有線LAN |
10/100/1000BASE-T×2(Marvel 88E8053×2/PCI Express x1) |
IEEE 1394 |
S400/2ポート(Agere FW3226-100) |
SATA RAID |
RAID 0/1(Silicon Image SiI3132) |
BIOS保護機能 |
DieHard BIOS Lite |
バックパネルI/O |
USB 2.0×4、LAN×2、アナログRGB、DVI-I、コンポーネント出力、D端子、ライン入力、ライン出力、マイク、センター/バス出力、サイド出力、リア出力 |
ブラケットI/O |
- |
ボードサイズ |
244(W)×244(H)mm |
主な付属品 |
静音CPUクーラー、シリコングリス、SATAケーブル、SATA電源ケーブル、スマート化フラットケーブル2本、日本語マニュアル、日本語イージーインストールガイド、ドライバ/ユーティリティCD、I/Oシールドなど |
URL |
http://aopen.jp/ |
実売価格 |
3万3000円前後 |