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FSB533対応Pentium Mマザーボード特集 Part.1

FSB533対応Pentium Mマザーボード特集 Part.1

2005年08月01日 01時49分更新

文● 鈴木 雅暢

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定番マザーのFSB533MHz対応版
i855GMEm-LFS Ver.2

i855GMEm-LFS Ver.2
AOpen「i855GMEm-LFS Ver.2」。

 初のコンシューマ向けPentium MマザーボードとしてAOpenから発売されたi855GMEm-LFSは、豊富なオンボードデバイスや優秀なパッケージングで一気にブレイク、Pentium M用の定番製品としてPentium Mの自作市場を盛り上げてきた。i855GMEm-LFS V2.0は、そのマイナーチェンジ版として、新たにFSB533MHzのPentium Mへの対応が加えられた製品だ。本来855GMEチップセットはFSB533MHzには対応しないため、FSB533MHzへの対応はメーカーの独自対応ということになる。

i855GMEm-LFS Ver.2のバックパネル
i855GMEm-LFS Ver.2のバックパネル

 ボードの外観、仕様は、旧モデルとまったく共通。部品レベルでもほとんど違いはないが、FSB533MHzのPentium Mを利用すると自動的に認識し、メモリクロック、PCI/AGPクロックなども正しく設定されるようになっている。もっとも、FSB533MHzのPentium Mが使えるとはいっても、メモリは従来同様DDR333までのサポートのため、メモリバスがボトルネックとなってしまい、大きな性能向上は望めない点は留意しておきたい。また、2基のギガビットLAN、シリアルATAII RAID、IEEE 1394といったオンボードデバイスもすべてPCI接続であることも変わりなく、FSB533対応といっても新チップセットと同じような機能・性能が得られるわけではない点にも注意したい。もっとも、実売価格は買いやすい水準になっており、ある程度性能面で妥協できるならお買い得な製品だ。


i855GMEm-LFS Ver.2の主なスペック
製品名 i855GMEm-LFS Ver.2
対応CPU(ソケット) Pentium M/Celeron M(mPGA479M)
チップセット Intel 855GME/ICH4-M
メモリソケット 184ピンDIMM×2
対応メモリ DDR333/266/200シングルチャネル
拡張スロット AGP×1、PCI×3
FSBクロック 133~400MHz(1MHz刻み)
PCI Expressクロック 自動設定
CPUコア電圧 0.700~1.356V(0.016V刻み)
DIMM電圧 自動設定
ノースブリッジ電圧 自動設定
サウンド AC'97(5.1チャンネル出力)
有線LAN 10/100/1000BASE-T×2(88E8001×2/PCI)
IEEE 1394 S400/2ポート(FW3226-100)
SATA RAID RAID 0/1(PDC20579)
BIOS保護機能 DieHard BIOS Lite
バックパネルI/O PS/2×2、USB 2.0×4、LAN×2、アナログRGB、パラレル、シリアル、ライン入力、ライン出力、マイク
ブラケットI/O
ボードサイズ 244(W)×244(H)mm
主な付属品 静音CPUクーラー、SATAケーブル、SATA電源ケーブル、スマート化フラットケーブル、日本語マニュアル、日本語イージーインストールガイド、ドライバ/ユーティリティCD、RAIDドライバFD、I/Oシールドなど
URL http://aopen.jp/
実売価格 2万円弱


PCI-Xスロット、シリアルATAを標準搭載
852GME-MGF

852GME-MGF
DFI「852GME-MGF」。

 DFIの855GME-MGFは、AOpenのi855GMEm-LFSと同時期に登場し、マニアックな仕様で昨秋のPentium M自作市場を盛り上げた存在だ。その855GME-MGFの仕様をほぼそのまま継承しつつ、FSB533MHzに対応した製品が、この852GME-MGFだ。

852GME-MGFのバックパネル
852GME-MGFのバックパネル

 FSB533MHzに対応するため、チップセットには、主にMobile Pentium 4向けに使われている852GMEを採用している。855GME-MGFが搭載する855GMEと異なる点としては、省電力FSBへ対応していないことや、内蔵ビデオコアの最大クロックが微妙に上昇している点などが挙げられるが、実用上はほぼ同じと考えても差し支えないだろう。メモリサポートがDDR333シングルチャネルである点も共通で、FSB533MHz対応Pentium Mのポテンシャルはフルに発揮できない。

 もっとも、前作同様にサウスブリッジには6300ESB(ICH5RにPCI-Xブリッジを統合したチップ)を採用するため、I/O性能は高い。シリアルATA RAIDを標準でサポートするほか、PCIのサーバ向け上位互換規格であるPCI-Xスロット(64bit/133MHz)も装備。サーバ向けのRAIDカードやギガビットLANカードなども使うことができる。


852GME-MGFの主なスペック
製品名 852GME-MGF
対応CPU(ソケット) Pentium M/Celeron M(mPGA479M)
チップセット Intel 855GME/6300ESB
メモリソケット 184ピンDIMM×2
対応メモリ DDR333/266/200シングルチャネル
拡張スロット AGP×1、PCI×2、PCI-X(64bit/133MHz)×1
FSBクロック 100~250MHz(1MHz刻み)
PCI Expressクロック 66/73/80MHz、CPU/1.5~CPU/3(CPU/0.5刻み)
CPUコア電圧 0.700~1.356V(0.016V刻み)
DIMM電圧 自動設定
ノースブリッジ電圧 自動設定
サウンド AC'97(5.1チャンネル出力)
有線LAN 10/100/1000BASE-T(RT8110S/PCI)
IEEE 1394 S400/2ポート(VT6307)
SATA RAID RAID 0/1(6300ESB)
BIOS保護機能
バックパネルI/O PS/2×2、USB 2.0×4、IEEE 1394(6ピン)、LAN、アナログRGB、パラレル、シリアル、ライン入力、ライン出力、マイク
ブラケットI/O
ボードサイズ 230(W)×244(H)mm
主な付属品 静音CPUクーラー、SATAケーブル、SATA電源ケーブル、フラットケーブル、英語マニュアル、ドライバ/ユーティリティCD、I/Oシールドなど
URL http://www.dfi.com.tw/
実売価格 2万7000円前後

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