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【INTERVIEW】長時間再生で人気爆発中!“ネットワークウォークマン”のスタミナの秘密はコレだ

2005年06月06日 16時11分更新

文● 編集部 小林久

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今回取材を行なったウォークマンルームには、25周年の歴史を飾る歴代のウォークマンが陳列されている。現代のウォークマンを手がけた原口・西内の両氏にとって“ネットワークウォークマン”とはどんな存在かと投げかけてみた。

原口氏
プロダクトリーダーの原口氏は、通信機器の開発を経てネットワークウォークマンの開発に加わった

西内氏はNW-HD5を企画するにあたって「ウォークマンのDNAを受け継ぐこと」を念頭に置いたという。

[西内] NW-HD5は、持ち運びに大切なサイズとかバッテリーの持ちといったウォークマンらしさをしっかりと受け継がせたかった。「バッテリーは10時間ぐらいで切れちゃうよ」っていう業界の常識は使うユーザーからしてみたら当たり前でもなんでもない。そこをちゃんとやってあげたかったんです。パッと見た感じ面白みはないかもしれないが、その意味では当たり前のことを確実にやったウォークマンがNW-HD5だと思います。

原口氏は、NW-HD5でプロダクトリーダーを務めたが、オーディオ機器を手がけたのは、実はNW-HD1が最初だったという。原口氏は、ソニーに入社以来最近まで、主に通信機器を中心に手がけてきた。

[原口] オーディオはやっとやれたって感じですね。入社してまず手がけたのがアナログのコードレス電話で、ヨーロッパ向けのデジタル電話やPDCの携帯電話をやったあとに米国向けのポケベルを開発した。ソニーがポケベル(ページャー)をやっていたと聞くと意外に思うかも知れませんが、海外市場ではやっていたんです。そして、米国で配信されているデジタルラジオ放送の“XM Satelite”を担当し始めたあたりから、念願のオーディオに近づき始めた。


ウォークマンルーム
棚に並んだ歴代のウォークマンを眺めて自然と思い出話が始まるのは開発者も同じだ

その後、ソニーはXM Sateliteから撤退し、原口氏は1セグのデジタルラジオのプロトタイプを開発した。電波の止まる夜を狙って実験なども行なったという。

[原口] 世田谷のNHKの技研に夜の12時に集まって実験してました。2時半ぐらいから4時過ぎまで試験電波が出ていたので、朝帰宅して夜起きるという生活でした。

NW-HD1の開発が始まったのは、この実験がちょうど終わったタイミングだった。電気グループのリーダとして、NW-HD1の基板設計を担当し、NW-HD5ではプロダクトリーダとして現場の指揮を担当した。そんな原口氏は、高校時代に友人が買ったウォークマン『WM-GD』に強い印象を持っているという。

[原口] この機種は私が高校のときに出たもので、当時は音ブレしないっていうのが触れ込みだった。ダイレクトドライブ方式のモーター採用して、ワウフラ(ワウフラッター)が極端に減った。音のよさを歴然と感じたよね。


ウォークマンルーム
ウォークマンのうち、特にエポックメイキングな製品が並んだ展示用の棚

デジタルオーディオプレーヤーの市場でここのところ苦戦を強いられていたソニーだが、新機種の投入により再び活気を見せつつあるのは冒頭で述べたとおりだ。原口氏は言う。

[原口] iPodの台頭などもあって、社内でも危機感があったことは事実です。しかし、今回の『NW-HD5』や『NW-E500/E400』などの市場の反応を見ると“いいものを作ればお客様にしっかり伝わるんだ”ということを再認識し、いまは次の商品に向けて自信を持って取り組んでいます。

ウォークマンルームに並んだ歴代のウォークマンからは、時間を超えて古くならない不思議な魅力を感じる。これから登場する“ネットワークウォークマン”が、果たして25年のウォークマンの伝統を受け継ぎ、新しいウォークマンの歴史を作れるのか。ウォークマンの挑戦はまだまだ続く。



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