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【FC EXPO 2005レポート Vol.3】燃料電池車の長距離移動を実現する“高圧70MPa”への準備進む――TOKIKO TECHNO/NITTOブース

2005年01月19日 19時11分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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トキコテクノが高圧70MPa対応の水素供給装置(ディスペンサー)を参考出展
トキコテクノが高圧70MPa対応の水素供給装置(ディスペンサー)を参考出展

“第1回国際燃料電池展(FC EXPO 2005)”の展示会場に目を移すと、携帯電話やノートパソコン向けの燃料電池といった具体的な応用製品は見られず、IT関連技術&製品の総合展示会“CEATEC JAPAN”やデジタル総合展示会WPC EXPOなどでコンセプトモデルや試作品を見慣れた一般来場者にはやや派手さに欠ける内容だった。しかし、開発用の解析/測定装置や水素を取り出すためのメタノールなどを供給するパイプ/弁(カプラー)、燃料素材や触媒などの原料といった開発者向けの出展が多く、商談や技術交流などを目的に多くの業界関係者で会場は大賑わいだ。

会場奥の最も広い日立ブース内に居を構えたトキコテクノ(株)は、現在青梅と横浜で試験的に設置された水素供給基地などに今後設置される予定という、高圧70MPa(メガパスカル)対応の水素供給装置(ディスペンサー)を参考出展している。現在国内で試験運用されているのは35MPaタイプで、この方式ではタンクにフル充填しても300km程度の走行距離しか出ないことがわかっている。そこで、タンクの体積を変えずに充填する水素量を増やすためにより高圧(70MPa)の供給システムが国を挙げて研究開発されているとのこと。

トキコテクノが出展したのは、それに対応するディスペンサーで0~70MPaまで対応可能。充填にかかる時間は35MPaとほぼ同等(約5分で140リットル)になる見込み。現在は自動車メーカーが70MPaに対応するタンクを開発中で、それらが出揃って認可が下りれば実証試験が始まる。



日東工器も高圧70MPa対応の“HHV(高圧水素充填)カプラ”を参考出展
日東工器も高圧70MPa対応の“HHV(高圧水素充填)カプラ”を参考出展

同じ70MPa対応をうたうのが日東工器(株)の“HHV(高圧水素充填)カプラ”だ。ディスペンサーのホース部分と水素タンクを接合する器具で、70MPa対応製品は日本で初めて開発したとのこと。同社では燃料電池車向けの大型カプラーだけでなく、携帯電話やノートパソコンなどの電源として期待されている燃料電池バッテリーのメタノール供給カートリッジとタンクを接合する“ナノカプラ”なども開発しており、同社の名前を目にする機会は今後増えそうだ。

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