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【FC EXPO 2005レポート Vol.4】業務用鉄管事業から燃料電池の電動車いす/スクーターへ!! 年内のリース開始を目指す――栗本鉄工所ブース

2005年01月19日 23時51分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)栗本鉄工所は、上下水道の鉄管やバルブ、建材などを扱う大阪の企業だが、このブースに燃料電池を使った電動車いすとスクーターが参考出展され、来場者の目を引いていた。

栗本鉄工所が参考出展した燃料電池を使った電動車いす 同じく栗本鉄工所が参考出展した燃料電池を使ったスクーター
栗本鉄工所が参考出展した燃料電池を使った電動車いす同じく栗本鉄工所が参考出展した燃料電池を使ったスクーター。こちらはバイクメーカーがすでに手がけている分野であるし、新規参入は難しいことから市販は考えていないという

説明員に話を聞いたところ、スクーターのほうは技術デモや宣伝効果を狙ったコンセプトモデルで市販化の予定はないそうだが、電動車いすについては年内のリース開始を目標に開発に取り組んでいるもので、新たに新規事業として立ち上げているという。会場ではこの電動車いすの試乗も行なっており、ユーザーの意見を反映しながら完成度を高めていきたいとしている。というのも、「燃料電池とモーターの駆動部分はほぼ完成が見えているが、電動車いすとしての完成度を上げるのが難しい」(説明員)からだ。

電動車いすの燃料電池&駆動部
電動車いすの燃料電池&駆動部

燃料電池を電動車いすに組み込んだ理由を聞いてみると、一般的な電動車いすは電源(充電池)に鉛蓄電池やニッケル水素充電池を使い、一晩かけて充電して駆動時間は数時間程度にとどまる。これを燃料電池(ボンベタイプ4本)を用いることで、10時間以上の連続駆動を実現し、日中ずっと移動し続けることができるからだ。燃料電池のボンベの中身にも、液体/気体の水素ではなく、万一破損があっても水素が漏れ出しての事故につながらないよう、水素吸蔵合金を採用するなど配慮されている。また、液体や気体の水素よりも低圧で大量の水素を貯蔵できるメリットもあるという。同社のカタログ資料によると、10気圧未満で1000cm3分の水素を貯蔵可能。



電動車いすに搭載している燃料電池 同じく燃料電池のボンベ(水素吸蔵合金)
電動車いすに搭載している燃料電池同じく燃料電池のボンベ(水素吸蔵合金)

現時点での価格は、「ベンツ1台分より高い」と笑いながら話すが、今後車いすのユーザーから意見を聞きながら完成度を上げ、リーズナブルな価格でのリース物件を実現するべく開発を続けていくと決意を示した。

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