(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは30日、(株)富士通研究所に開発を委託し、共同でFOMA端末用のクレードル型マイクロ燃料電池を試作したと発表した。
クレードル型マイクロ燃料電池 | FOMA端末に装着した様子 |
同社では、テレビ電話機能や動画クリッピングサービス“iモーション”などによるFOMA端末の消費電力増に対応するため、リチウムイオン電池の高容量化と並行して、マイクロ燃料電池の導入に取り組んでおり、今回、マイクロ燃料電池を試作したもの。正負電極の間にイオン(水素イオン)導電膜をはさんだ構造を持つ内部のセルで、燃料のメタノールと空気中の酸素を反応させて発電を行ない、それにより接続したFOMA端末の電池を充電する仕組みとなっている。FOMA共通充電仕様を採用しており、FOMA全機種で利用できる。同社では、マイクロ燃料電池を採用した本体外付けタイプの燃料電池の開発を2005年度末に完了する予定としている。
本体サイズは幅57×奥行き16×高さ152mm、重量は190g。容積は180ml。燃料の容量は1カートリッジあたり18mlで、燃料のメタノール濃度は30%。出力電圧は5.4V、出力電流は700mA。