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【2005 CES Vol.1】2005 International CES、6日に開幕! ビル・ゲイツ氏が基調講演――米国では根付いたMedia Center Editionを中核技術としてアピール

2005年01月06日 21時07分更新

文● 編集部 小西利明

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会場となるLas Vegas Convention Center。展示会開催前日のためやや寂しい風景だが、会場内は華やかなブースが多数並び、明日からの賑わいを予感させた 米マイクロソフト社 会長兼Chief Software Architectのビル・ゲイツ氏
会場となるLas Vegas Convention Center。展示会開催前日のためやや寂しい風景だが、会場内は華やかなブースが多数並び、明日からの賑わいを予感させた米マイクロソフト社 会長兼Chief Software Architectのビル・ゲイツ氏

デジタル家電やIT関連機器が一堂に会する展示会“2005 International CES(Consumer Electronics Show)”が、6日~9日(米国時間)の4日間、米国ネバダ州ラスベガスのLas Vegas Convention Center(LVCC)、Las Vegas HiltonおよびAlexis Park Hotelにて開催される。主催はCEA(Consumer Electronics Association)。展示会開催に先立つ5日午後には、Las Vegas Hiltonにて“Pre-show Keynote”(開幕前基調講演)と称して、米マイクロソフト社 会長兼CSA(Chief Software Architect)のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏による基調講演が行なわれた。

講演は米国のコメディアン、コナン・オブライエン(Conan O'Brien)氏の人気トーク番組“Late Night with Conan O'Brien”をステージ上で披露するという、一風変わった形式で行なわれた。オブライエン氏の激しい毒舌トーク(これが売りらしい)の後に、ゲストとしてゲイツ氏が登場。そしてオブライエン氏とゲイツ氏のトークの形で、“Digital Lifestyle(デジタルライフスタイル)”をテーマにマイクロソフトの取り組みが語られるという趣向であった。

ソファに深く腰掛け、終始にこやかなゲイツ氏(左)。右がコナン・オブライエン氏
ソファに深く腰掛け、終始にこやかなゲイツ氏(左)。右がコナン・オブライエン氏

今年の講演では“隠し球”と呼べるような目新しい新規プロダクトの発表や、次期Windows“Longhorn”への言及などはなかったが、Windows XP Media Center Edition(以下MCE)を軸にしたデジタル家電向けのサービスがいくつも語られるなど、MCEという土台の構築は概ね終了し、その上で活用されるサービスやコンテンツ、関連機器といった分野に焦点が移っていることを明示した。

まずゲイツ氏は2005年について、デジタルライフスタイルが進展していくとても面白い年であると始めた。パソコンを中心として、電話機や車載機器などのパソコン以外のデバイスとも“コネクト(接続)”されることで違いが出てくるとした。またそのためには、メディアの違いや著作権管理といった要素をシンプルに扱えるようにするため、標準化技術が必要であり、コネクトされるすべての機械が協調して動かなければ、何もうまくいかない。そのために同社は、6000万ドル(約63億円)ほどを研究開発に投資していると述べた。

個々の分野の取り組みについては、まずiPodの普及で一気に活気づいた音楽分野から説明が行なわれた。マイクロソフト自身は再生機ハードウェアは手がけない代わりに、著作権保護技術や、パソコンやOS、周辺機器(AVプレーヤー)の互換性を認定する“playsforsure”ロゴプログラムなどを通じて、対応携帯オーディオプレーヤーの普及を促進させるという。

Media Center Edition 2005と同時に発表された、“playsforsure”ロゴを取得した携帯オーディオプレーヤーが並ぶ。この後にゲイツ氏が手渡した携帯オーディオプレーヤーを、オブライエン氏がさりげなく自分のポケットしまうという一幕もあり、会場は大笑いに包まれた
Media Center Edition 2005と同時に発表された、“playsforsure”ロゴを取得した携帯オーディオプレーヤーが並ぶ。この後にゲイツ氏が手渡した携帯オーディオプレーヤーを、オブライエン氏がさりげなく自分のポケットしまうという一幕もあり、会場は大笑いに包まれた

話題がデジタル音楽からデジタル写真に移るとゲイツ氏は、ハイエンドのプロユースデジタルカメラはすでにフィルムカメラをしのいでいるし、コンシューマー向けは高画質化が進むだけでなく、スチルカメラとビデオカメラの境もなくなってきつつあるとした。ところがここでハプニングが発生。MCEでパソコン内に保存されたデジタルカメラの写真データを、ゲイツ氏がリモコン操作でスライドショーにして披露しようとしたのだが、なぜか動作しないのだ! 会場は大笑いで、ゲイツ氏もこれには苦笑するしかなかった(後にきちんと動作した)。

好調なMCEを軸にTVを取り込む

日本ではいまだに普及の兆しの見えないMCEだが、トータルでは昨年は2倍売れたという。そしてMCE対応のハードウェアだけでなく、コンテンツのパートナーも増えており、Yahoo!やFOXSPORTS.COMなどがMCEのインターフェースから利用できるコンテンツを提供しているという。講演ではその一例として、CATVなどに“ディスカバリーチャンネル”を提供する米Discovery Communications社のMCE向けコンテンツのデモが行なわれた。

MCE向けにコンテンツを提供する企業 MCEと同じようにリモコンで操作できる
MCE向けにコンテンツを提供する企業MCE版Discovery Channelのコンテンツデモ。MCEと同じようにリモコンで操作できる
MCE対応のリモコンを製造するパートナー企業。米NiveusMedia社はMCE対応パソコンやホームAVサーバーなどの製造販売を手がける企業
MCE対応のリモコンを製造するパートナー企業。米NiveusMedia社はMCE対応パソコンやホームAVサーバーなどの製造販売を手がける企業

またMCEが搭載されたパソコン上のコンテンツは、“Media Center Extender”という新しいデバイスに対応したデジタルTVやデジタルセットトップボックス(STB)で楽しむこともできる。これは2004年のCESで発表されたもので、いわゆる“ネットワークメディアプレーヤー”のMCE版とでも言うべきもの。パソコンとLANで接続されたMedia Center Extender対応機器を使い、パソコン内のビデオやオーディオを家庭用TVをモニターにして楽しめる。米国では家庭用ゲーム機のXboxをMedia Center Extenderとして使用するソフトも販売されている。

またMCEの技術の応用製品として、韓国LG電子社のHDD/DVDレコーダーが披露された。マイクロソフト製のソフトウェアで動作し、ユーザーインターフェースはMCEと同じデザインや操作体系をとっているが、パソコンではなく家電である。そしてこの製品もMedia Center Extenderであり、単なるHDD/DVDレコーダーの枠を超えて、ネットワーク上のMCE搭載パソコンのコンテンツを楽しむこともできるようになっている。

MCEの技術を使った、韓国LG電子社のHDD/DVDレコーダー。Media Center Extenderの機能を備えているので、“My Pictures”や“My Music”などの項目がメニューに並んでいる
MCEの技術を使った、韓国LG電子社のHDD/DVDレコーダー。Media Center Extenderの機能を備えているので、“My Pictures”や“My Music”などの項目がメニューに並んでいる
MCE風の機能を搭載した豪DIGITREX社の40インチ液晶TVを使ったデモ。WMV HD対応の高品質ビデオ映像をダウンロード・再生する機能を持つ
MCE風の機能を搭載した豪DIGITREX社の40インチ液晶TVを使ったデモ。WMV HD対応の高品質ビデオ映像をダウンロード・再生する機能を持つ

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