リビングルームを模したデモコーナーを設置 |
マイクロソフトブースでは、MSNのロゴデザインをモチーフにしたカラフルな蝶のコスチュームを着たキャラクターが出迎えてくれる。コンシューマー(消費者)向けイベントらしく、エクスペリエンス(経験・体験)型イベントを数多く展示しているが、特に力が入っているのがMedia Center関連製品のデモだ。
会長兼ソフトウェア開発責任者のビル・ゲイツ氏の基調講演でも発表された、リビングルームを模したセットを使って、大画面TVに直接接続する小型端末“Media Center Extender”や“Xbox Media Cetner Extender Kit”を詳しく説明したり、外出先でマルチメディアコンテンツを楽しめる携帯端末“Portable Media Center”の実機に触れたりできるコーナーが設けられていた。
米ヒューレット・パッカード社のMedia Center Extender(試作機)。これは動作デモが行なわれていた | 米ALLIENWEAREの試作機 | |
半月状の独特の形状を持つサムスンの試作機 | 米ゲートウェイ社の試作機 |
Media Center Extenderは多くが非動作のモックアップのようだが、米ヒューレット・パッカード、米ALLIENWARE、韓国サムスン、米ゲートウェイの各製品が展示されたほか、Xboxの外付けオプションとして用意された無線LANアダプター(IEEE 802.11g対応機器と思われる)も出展されている。
Media Center Extenderと同じ場所に展示された、Xboxの専用オプションの無線LANアダプター。黄緑色のXboxロゴが見える |
Portable Media Centerは、シンガポールのクリエイティブ・テクノロジー社、サムスンがマイクロソフトブースに出展しているほか、米三洋電機ブースと韓国アイリバーのミーティングスペースでも試作機が確認できた。いずれもHDDは20GB(アイリバーの『PCM-100(仮称)』のみ40GBモデルも用意)で、ディスプレーは3.5インチ(クリエイティブの試作機のみ3.8インチ)のTFT液晶パネルを採用する。Windows XP Media Cetner Edition本体(ホームAVサーバー)からデータ転送するためのインターフェースは、サムスンとクリエイティブ、アイリバーの試作機がUSB 2.0端子のみとシンプルなのに対し、三洋電機の『HDDR-MIP』はUSB 2.0とEthernet端子を備えるなど、メーカーごとに若干仕様が異なるようだ。価格は400~500ドル程度(約4万2500~5万3000円)で、いずれも夏ごろに米国(一部製品は日本でも)で販売開始される。
インターネット経由でストリーミング映像を受信、TVに表示する“マイクロソフトTV”の試作機も展示された。これは従来の“WebTV”の機能強化製品で、ケーブルTV会社がコンテンツを配信し、HDDレスでレコーディングせずリアルタイム表示のみ行なうというもの。価格は500ドル程度(約5万3000円)。
“マイクロソフトTV”対応端末の試作機が展示された | 背面にはEthernetポートとAV出力端子のみで、当然ながらTVチューナーのアンテナ入力端子はない | |
会場近くのラスベガスの時計店でも販売されているデータ受信機能付き腕時計“Smart Watch for MSN Direct(コードネーム:SPOT)”は、5製品がすべて展示されていた。データ配信は地元のFM局を通じて行なわれ、ユーザーはMSN Direct上で郵便番号を入力することで受信するFM局を選択する。Instarnt Messengerなどの各個人にのみ送信したい情報は、端末ごとに設定されているIDによって固体識別しているとのこと。利用料金は年間59ドル(約6300円)とリーズナブルだが、当面米国内でのみサービス提供され、日本での販売/サービス開始は未定。