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【2004 CES Vol.4】MSNの4色蝶がお出迎え――基調講演で発表された各製品を展示するマイクロソフトブース

2004年01月15日 07時25分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“2004 International CES”のメイン展示会場Las Vegas Conference Center(LVCC)は、オーディオ製品(カーオーディオ機器を含む)を集めた“北展示場(North)”、大画面TVやHDD&DVDレコーダーを主体にしたAV製品を展示する“中央展示場(Center)”、携帯オーディオ端末や新技術・関連チップなどを出品した“南展示場(South)の3会場に分けられる。中でも一番にぎわっているのが、米マイクロソフト社、松下電器産業(株)やパイオニア(株)の現地法人、韓国サムスン(Samsung)社などのブースが集まる中央展示場だ。



リビングルームを模したデモコーナーを設置

マイクロソフトブースでは、MSNのロゴデザインをモチーフにしたカラフルな蝶のコスチュームを着たキャラクターが出迎えてくれる。コンシューマー(消費者)向けイベントらしく、エクスペリエンス(経験・体験)型イベントを数多く展示しているが、特に力が入っているのがMedia Center関連製品のデモだ。

会長兼ソフトウェア開発責任者のビル・ゲイツ氏の基調講演でも発表された、リビングルームを模したセットを使って、大画面TVに直接接続する小型端末“Media Center Extender”や“Xbox Media Cetner Extender Kit”を詳しく説明したり、外出先でマルチメディアコンテンツを楽しめる携帯端末“Portable Media Center”の実機に触れたりできるコーナーが設けられていた。

米ヒューレット・パッカード社のMedia Center Extender(試作機)。これは動作デモが行なわれていた米ALLIENWEAREの試作機
半月状の独特の形状を持つサムスンの試作機米ゲートウェイ社の試作機

Media Center Extenderは多くが非動作のモックアップのようだが、米ヒューレット・パッカード、米ALLIENWARE、韓国サムスン、米ゲートウェイの各製品が展示されたほか、Xboxの外付けオプションとして用意された無線LANアダプター(IEEE 802.11g対応機器と思われる)も出展されている。

Media Center Extenderと同じ場所に展示された、Xboxの専用オプションの無線LANアダプター。黄緑色のXboxロゴが見える

Portable Media Centerは、シンガポールのクリエイティブ・テクノロジー社、サムスンがマイクロソフトブースに出展しているほか、米三洋電機ブースと韓国アイリバーのミーティングスペースでも試作機が確認できた。いずれもHDDは20GB(アイリバーの『PCM-100(仮称)』のみ40GBモデルも用意)で、ディスプレーは3.5インチ(クリエイティブの試作機のみ3.8インチ)のTFT液晶パネルを採用する。Windows XP Media Cetner Edition本体(ホームAVサーバー)からデータ転送するためのインターフェースは、サムスンとクリエイティブ、アイリバーの試作機がUSB 2.0端子のみとシンプルなのに対し、三洋電機の『HDDR-MIP』はUSB 2.0とEthernet端子を備えるなど、メーカーごとに若干仕様が異なるようだ。価格は400~500ドル程度(約4万2500~5万3000円)で、いずれも夏ごろに米国(一部製品は日本でも)で販売開始される。

サムスン製のPortable Media Center。ほぼ正方形の形状上部にはホールドボタンとカバー付きのUSB 2.0端末がある
クリエイティブ社の試作機。液晶ディスプレーの解像度は320×240ドットで、動画もメニューも見やすい本体上部には4つのショートカットボタンが用意されている
アイリバー(iRiver)社の試作機。メニューはWindows XP Media Center Editionと同じくシンプルなもの側面にヘッドフォン端子やビデオ出力、USB 2.0端子が並ぶ
三洋電機の試作機。携帯TVのような外観で、ボタンは右側に集中している上部にSDメモリーカードスロットを持つ

インターネット経由でストリーミング映像を受信、TVに表示する“マイクロソフトTV”の試作機も展示された。これは従来の“WebTV”の機能強化製品で、ケーブルTV会社がコンテンツを配信し、HDDレスでレコーディングせずリアルタイム表示のみ行なうというもの。価格は500ドル程度(約5万3000円)。

“マイクロソフトTV”対応端末の試作機が展示された背面にはEthernetポートとAV出力端子のみで、当然ながらTVチューナーのアンテナ入力端子はない

会場近くのラスベガスの時計店でも販売されているデータ受信機能付き腕時計“Smart Watch for MSN Direct(コードネーム:SPOT)”は、5製品がすべて展示されていた。データ配信は地元のFM局を通じて行なわれ、ユーザーはMSN Direct上で郵便番号を入力することで受信するFM局を選択する。Instarnt Messengerなどの各個人にのみ送信したい情報は、端末ごとに設定されているIDによって固体識別しているとのこと。利用料金は年間59ドル(約6300円)とリーズナブルだが、当面米国内でのみサービス提供され、日本での販売/サービス開始は未定。

Smart Watch5製品すべてが展示された自分の腕に装着してみたところ。一見すると画面が大きすぎるようだが、手にしてみると意外に収まりがいい。ただし、デザインは好みが分かれそうだ(文字盤のデザインは変更できる)
英語フォントの場合、文字情報量は4行程度表示され、1画面の情報量は十分だが、日本語になった場合はちょっと表示文字が少ないかもしれないラスベガスの時計店で見かけたSmart Watchのポスター
外人が腕にしていると、これが結構サマになる価格は179ドル(2万円弱)。お土産につい買いたくなるが、日本ではサービスしていないため、ただの画面が大きな時計にしかならない。残念!

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